為せば成る

Hitoshi Yonezu

2010年05月22日 10:41

 為せば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり


 江戸時代中期、出羽国米沢藩、第九代藩主、上杉鷹山の歌です。

 子供のころ、よく祖母が、誰に言うともなく口癖のように唱えていました。

 上杉鷹山の時代は、天明の大飢饉などが起こり、大変な時代でしたが、明治時代に生まれた祖母も、明治維新の後、急速な近代化の中で、何度も戦争を経験し、本当に大変な思いをしたことでしょう。
 まだ子供でよくわかりませんでしたが、いろいろな場面を乗り越えてきたから、この言葉が出るのだろうな~と思っておりました。

 いまの日本もまた、そういう大変な時期に来ていると考えたほうがよいです。バブル崩壊後の低成長の日本は、それまでの日本とは違う構造の国なのです。

 日本人がいくら豊かになったからといって、こんなことをしていてよいのか・・・街を歩いていて、何とも情ない場面を見ることがあります。

 このところ、中国やロシアなどの新興国を見る機会がありましたが、やり方はともかくとして、彼らは本当に熱心で貪欲です。

 日本がまだ何とかやっていけるいま、みんなで次のステップに上がれるような戦略を立て、努力しないと、周りの意思ある国々に、するすると追い越されてしまうでしょう。

 私の友人たちはみんな将来のことを真剣に考えていて、この状況を何とか打開しようと、慣れないことや新しいことにチャレンジし、積極的に行動しています。 

 私も、為せば成る、という強い意思で、人のお役に立つ、正しいことをすすめていきたいと思います。
 

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