2013年11月15日 10:00
「経営者なら過去を失くすことだ」 (p056)
「経営者にあるのは、今この瞬間と未来だけってことだ。どれだけ過去に成功したって、そんなものは関係ない。それより今どうしているか、これから先どうするか。それしかない。だから俺は、常に仕事をしている」(p056)
「(前略)ただ、ビジネスとしてやるなら、”好きの壁”を越えろってことだ。好きで始めたことは自分の満足したところで終わってしまう。好きなことに裏切られるのは怖いから冒険もできない。常に波も来ない自己満足の湾の中をグルグル回っているだけの遊覧船だ」(p122)
「(前略)だからこそ、経営者なら同じ味のように思えても中身は進化させないとダメだ。今の状態を維持しようと思ったら、確実に将来はない。進化させているからこそ”変わらない”と客は評価してくれるってことだ」(p132)
「会社を経営するって大変ですね、とか言われるだろ。私にはとても無理とか。そうじゃないんだよ。この喜びっていうのは分単位、秒単位で思うわけだ。この一分一秒たりとも無駄にできない。こうして銀座で飲んでても明日になれば会社がないっていう可能性だってある。そこを楽しめるかだ」(p155-156)
「みんな全力出し過ぎだ。遊びがなさ過ぎる。そんな経営者は周りを不安にさせるだけだ。義男が部下だったら、そんな経営者はどうだ?」
「心配ですね。いろんな意味で」
「だろ?余裕も遊びもなく生きている人間には、他の人間は集まってこない。疲れるし不安になる。底が見える経営者ほどつまらんものはない」(p185)