『ドラッカーと会計の話をしよう』を読んで

Hitoshi Yonezu

2012年12月15日 10:00

 林總(はやし あつむ)さんの『ドラッカーと会計の話をしよう』を拝読いたしました。

 林さんは公認会計士、税理士、LEC会計大学院教授、日本原価計算学会会員です。1974年中央大学卒業後、外資系会計事務所、監査法人勤務を経て独立、現在は国内外の企業に対して、コンサルティングや講演活動などをされています。

 このブログで林さんの『貯まる生活』というご著書をご紹介したことがあります。
 
 『貯まる生活』を読んで
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e898984.html

 『ドラッカーと会計の話をしよう』は、イタリアンレストランの経営に行き詰った町田純一が、たまたま飛行機で隣り合わせになった謎の紳士、西園寺から夜通し「ドラッカーの会計の授業」を受けるというストーリー形式の本です。
 
 西園寺から町田への問いかけ、町田の考え、ドラッカーの著書からの引用、西園寺の解説というようなパターンの繰り返しで話が進んでいきますので、分かりやすいです。
 
 重要な答えをあとの方へ引っ張っていく書き方なので、どうなるのかな~となかなか楽しく読めました。

 私はドラッカー読書会でドラッカーを学んでいますが、すべての著書を読んでいるわけではないので、この本で解説されている内容については理解しておりませんでした。内容は非常に大切なことが書かれています。

 林さんがかつて公認会計士として仕事に悩んでいた時に出会ったのがドラッカーの著書でした。

 私を悩ましていたすべての疑問の答えは、『マネジメント』『現代の経営』『創造する経営者』『すでに起こった未来』『明日を支配するもの』『ネクスト・ソサエティ』に明快に書かれていました。これらの著書は、どの管理会計の教科書よりも奥深く、説得力があり、しかも、21世紀の現代でも時代の先端をいくものです。

        『ドラッカーと会計の話をしよう』 あとがき より引用


 読みやすい割に大切なことが書かれていて、会計の考え方をガラッと変えさせてくれる本だと思います。

 どうかご一読くださいませ。
 
  


 参考文献:『ドラッカーと会計の話をしよう』 林總 (中経出版)
 

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