トップをクビに

Hitoshi Yonezu

2012年11月26日 10:00

 ジョン・C・マクスウェルの『これからのリーダーが「志すべきこと」を教えよう』より引用します。

 彼の会社について質問すると、他の会社を買収する場合、真っ先にやることが二つあると話してくれた。一つ目は、客に対するサービスを改善するためにスタッフ全員を教育すること、二つ目は、トップをクビにすること。それを聞いた私はびっくり仰天した。
 「トップをクビにするんですか。例外なしに?」
 「その通り。例外はありません」
 「まず本人と話してみて、リーダーとしての資質を確認したりはしないのですか」
 「しません。もし、その人が優秀なリーダーであれば、組織が立ち行かなくなることなど、あり得ませんからね」

    『これからのリーダーが「志すべきこと」を教えよう』p36より引用
    

 耳が痛いですね・・・・・・
 
 日本では、経営不振の会社が買収されたり、整理されたりしても、経営者はそのまま残してもらえる場合があります。民事再生法においては、代表取締役は引き続き業務を遂行することができます。
 
 アメリカではこの話のように「トップはクビ」にしてしまうことが多いのではないでしょうか。

 マクスウェルは「リーダーの限界が、組織の限界」と述べています。

 トップが変わらない限り、組織は変わらない、と覚悟せねばなりません。

 この会社は、私の器以上には決してならない・・・・・・そう思うと、会社に対する自分の責任をひしひしと感じます。
 
  


 参考文献:『これからのリーダーが「志すべきこと」を教えよう』
         ジョン・C・マクスウェル(著) 渡邉美樹(監訳) (三笠書房)
 

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