『君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?』を読んで
田村耕太郎さんの『君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?』を拝読いたしました。
田村耕太郎さんは、エール大学上席研究員、ハーバード大学研究員を経て、現在、ランド研究所の唯一の日本人研究員を務めておられるそうです。2002年から10年まで参議院議員を二期務められ、その間、内閣府大臣政務官、参議院国土交通長を歴任されました。
題名からしてもう少し大きなことを想像していたのですが、内容は若者に留学や海外での就職をすすめるものでした。私には読むのが20年くらい遅すぎました。
「就活」を理由に留学や海外渡航をあきらめる若者も多い。でも考えてみてほしい。君はあと何年生きるのか?そして死ぬまで働かないといけないのだ。目先の1年や2年なんて20年、30年の単位で考えると誤差の範囲だ。
『君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?』p66より引用
私は若いころ海外留学の夢をもちつつ、果たせませんでした。いま顧みるに、自分が自分にいろいろな制約条件と理由をつけて、行かなかっただけです。
そういう意味では田村さんのご意見には大賛成です。
ただ、最終的には日本に戻ってほしいといい、日本のへ愛国心も感じるものの、国会議員までされた方が日本の悪いところをあげつらねるのはいかがなものかと思いました。それを直すのが国会議員の仕事だろうと思うからです。
田村さんはどこへ行くべきかと問われたらアメリカと答えるそうです。その理由は次のようなものです。
日本の有利さ→アジアに隣接→アメリカの重要性を再認識してアメリカへいけ!
アジアの成長をけん引しているのはアメリカ経済であり、ドル決済の有利さもあり、アジアに対してアメリカの優位さは変わらないと考えておられるようです。
海外で事業を展開する際に見るべきポイントは次の三つだそうです。
・自分の武器を活かすことができる
・ある程度の市場規模が継続的に見込める
・その市場で自分の武器を使えば多くの人を幸せにできる
『君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?』0175より引用
さすがに海外経験の豊富な方です。様々な有用な情報が詰まっている本です。
世界に出てみたい方はご参考になさってください。
参考文献:『君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?』 田村耕太郎 (マガジンハウス)
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