決まりを三回破ると
酒巻久さんの『ドラッカーの教えどおり、経営してきました』より引用します。
キャノン電子の駐車場は、植栽を排ガスから守るために前向き駐車が義務付けられている。この決まりを3回破った場合は解雇すると規則にも定めてある。実際、3回破ったので辞めてもらった社員がいる。
「いくら何でもそれは厳しすぎるのでは?」
そう思われる方が多いかもしれないが、その程度の決まりが守れなかったら、仕事をするうえで必ず必要になる業務上のさまざまな約束事など守れるはずがないのである。
『ドラッカーの教えどおり、経営してきました』より引用
車の停め方を間違っただけで解雇にまで至ってしまうなんて、本当に厳しい会社だと思います。
しかし、それさえも守れないようだったら、その他のことも守れないであろうということは容易に推測できるのです。
前にこのブログで『アナタはなぜチェックリストを使わないのか?』から、あるミュージシャンのM&M'sの逸話を紹介したことがあります。その話とまったく同じことです。
参考ブログ:「茶色のM&M'sを取り除く」
http://highlyeffective.naganoblog.jp/e1072811.html
製造業では小さな規則を守らないことが完成品の不良につながるでしょう。
飛行機ではねじの締め忘れが大事故につながることもあります。実際に私はこんな場面に遭遇したことがあります。
参考ブログ:「機内に落ちていたねじ」
http://highlyeffective.naganoblog.jp/e826896.html
食べ物を扱っている当社では、小さな規則の積み重ねでお客様に安全でおいしいお料理を提供いたします。
単純な規則を守れない社員を見ていると、決して見逃すことなく、もっと厳しい罰則をつけなくてはいけないのではないか・・・・・・と考えます。
参考文献:
『ドラッカーの教えどおり、経営してきました』 酒巻久 (朝日新聞出版)
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