惰性に流されて
柳井正さんのご著書『成功は一日で捨て去れ』より「2008年 新年の抱負」を引用いたします。
これらのことから最近痛感しているのは、不振事業の根本はすべて同じだということです。
まず経営者自身がその日暮しで、経営者、社員ともに覇気が無く毎日の仕事が惰性に流れ、悪いのは他人や他部署だというネガティブ思考に陥っています。
つまり、志、すなわち自分の事業や仕事に対する理想がない状態です。
柳井正著 『成功は一日で捨て去れ』より引用
厳しいですね。ですが、おっしゃる通りです。
この文章に限らず、柳井さんの言葉を読むと自分が叱られているような気になります。
漫然と仕事をしているあいだにも、東京では、アジアでは、世界では、ダイナミックに経済が動いているのです。
私は商売とは直接関係のない、地元や世界のためになるような奉仕活動にもできる限り参加しておりますが、心の中では、そんなことをできる立場にいるのだろうか・・・・・・という危機感もあります。本当は仕事を通じて社会のお役に立つのが最も重要な課題です。
最近は父や母の老いを見るたびに、時間が刻々と動いていることを実感します。
柳井さんの文章を読んで、惰性に流されるのをやめよう・・・と思いました。
すると、惰性を生んでいる原因が次々と浮かんできます。
原因を絶たなくてはと思うと、少し重い気分になりました。
参考文献:『成功は一日で捨て去れ』 柳井正 (新潮社)
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