三つ目の命

Hitoshi Yonezu

2012年06月08日 10:00

 人は二度死ぬと申します。一度目は亡くなったとき、二度目はその亡くなった方を知っている人が誰もいなくなったときです。

 二度の死までは私も聞いたことがありました。

 参考ブログ:「人は二度死ぬ」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e166016.html

 清水克衛さんの『非常識な読書のすすめ』には「三つ目の命」という考え方が紹介されていました。 

 清水さんのご両親は亡くなったそうですが、記憶の中で思い出している以上、その命は尊いものとして残っている、といいます。まだ二度目の死には至っていないわけです。

 もっと時間がたつと、やがて私も死に、親類縁者が新しい代に入れ替わり、両親の記憶は、誰の心にも浮かばなくなります。これが第二の死です。
 それでもまだ、残っている三つ目の命があります。それが、「DNAに残る命」です。
 自分の性格というものは、自分だけの力でつくってきたわけではありません。必ず多くの影響を受けて出来上がっているのです。影響が強いのは、やはり両親や、育ての親からのものでしょう。

                 『非常識な読書のすすめ』より引用


 私には子孫がいないので偉そうなことを言える立場にはありませんが、なるほど、DNAということを考えれば、私の中で私の祖先は生き続けているのです。

 私たちは、DNAを通して良いものを後世に伝える、という意識で生きていくべきだと思っています。

                 『非常識な読書のすすめ』より引用


 例えば清水さんは「人情」や「助け合い」の精神を多くの人に伝え、世の中に残していきたいと述べています。
 
 よい行動をすれば、それがDNAの中によいこととして記憶され、次世代につながっていくという連鎖ですね。

 科学的には証明されていないかもしれませんが、何となく正しい感じがします。 

 三つ目の命をつないだ方はそれだけで立派なことだと思います。

 みなさまもどうぞご参考になさってください。
 
  


 参考文献:『非常識な読書のすすめ』 清水克衛 (現代書林)
 

 参考ブログ:
 『他助論』を読んで
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e938353.html

 「心が変わると人生が変わる」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e955183.html

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