社会に生かす
被災されました全国の皆さま、およびご関係の皆さまに謹んでお見舞いを申し上げます。
『松下幸之助 成功の金言 365』の4月21日の節より引用します。
「自分は今、こういう会社で、こういう仕事をしているのだ」「なぜ、そういう仕事をしているのですか」「なんとなしに、他の仕事ができないからこれをしているのだ」、こんなことを言う人がかりにあるとすれば、けしからんな、という感じがするのです。
それは、「あなた自身のためにけしからんではないか。また社会のためにもけしからんではないか。あなた一人というものは、社会にとって尊いものだ。その尊いあなた自信を、もっと生かさないようでは困る」ということが言えると思います。お互いにそういうことが言いあえると思うのです。
『松下幸之助 成功の金言 365』4月21日の節より引用
仕方なくこの仕事をしている・・・という人に対して、自分自身のためにならないよ、というアドバイスはよく聞きます。
驚きました・・・
松下幸之助さんは、あなたは社会にとって尊いもので、社会で生かされないと困る・・・と説いているのです。
個が尊重されるようになった現代では、法律を遵守し倫理的に行動していれば、あとは自分の好きなことをやっていればよい、という雰囲気がありました。
自分が頑張ることで社会がよくなるぞ、と本気で考えている人がどれだけいたでしょうか。
義理も人情もなくなり、社会のために・・・という意識もなくなりそうな、そんな平成時代でした。
しかし、この大変な災害を一つの転換点として、その失われつつあった部分がどんどん復活しているような気がします。
みんなで連帯して頑張ろう、一人で出来ることから始めよう、という意識です。
人のために、社会のために動くという日本のよいところが出てきているぞ・・・世界の精神的な中心になれる国だぞ・・・と感じています。
被災された皆さまに一刻も早く平和が戻りますことを心より願っております。
参考文献:『松下幸之助 成功の金言365』 松下幸之助 (PHP研究所)
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