自分の誇り

Hitoshi Yonezu

2011年02月10日 10:00

 自分を失った人間が百億人おっても、それこそ烏合の衆にすぎない。自己を認識しないで、ただいたずらに他人の真似をしたがるのは、あたかも人間が犬の真似をするのと同じである。そこには何の誇りもない。
 お互いに、自分が他人と違う点を、もっとよく考えてみよう。そして、人真似をしないで、自分の道を自分の力で歩んでいこう。そこにお互いの幸福と繁栄の道がある。

              松下幸之助著『道をひらく』2月10日の節より引用



 いま日本は悲観論で一色ですね。
 
 先日、ある会で、ワールドビジネスサテライトの出演でも有名なNTTデータ経営研究所所長の斉藤精一郎さんの御講演をお聞きしました。

 1時間30分の講演の内容のほとんどは、これから日本がいかに大変になっていくのか、という話でした。
 日本の年間給与額は、20年前の金額とほぼ同じ、主要国の中でリーマンショック前の株価を越えていないのは日本だけ、のべ13年間ずっと物価が下がっている、TPPで一番大変なのは、中小企業である、日本の財政はあと6、7年しかもたない・・・

 最後の10分で、ではどうしたらいいのか、という話になりました。

 何か素晴らしい策があるのか?と期待しておりましたら、結局、答えは、海外へ出ていくこと、でした。また、インバウンドを増やしていく策として、アグリツーリズムや農商工連携などをすすめられていました。

 やはり、マジックはないのです。このままでいたら、何一つよくなりません。一歩踏み出していかねばなりませんね。

 大正七年、松下電気器具製作所を設立したとき、戦後、公職追放などの制限を受けたとき、松下幸之助さんは、どんな気持ちだったのでしょうか。今は松下さんが生き抜いてきた大東亜戦争敗戦と並ぶ大きな変革期だと思います。毎日、松下幸之助さんの言葉を読んでは、当時を想像しています。

 参考文献:『松下幸之助 成功の金言365』 松下幸之助 (PHP研究所)
 

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 参考ブログ:
 『ビジネス読書会、開催しました!』
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e648104.html
 「『あたらしい戦略の教科書』を読んで」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e614050.html


 

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