人に聞く
わからなければ、人に聞くことである。己のカラにとじこもらないで、素直に謙虚に人の教えに耳を傾けることである。それがどんな意見であっても、求める心が切ならば、そのなかから、おのずから得るものがあるはずである。
おたがいに、思い悩み、迷い憂えることを恥じるよりも、いつまでも己のカラにとじこもって、人の教えを乞わないことを恥じたいと思うのである。
松下幸之助著 『道をひらく』より引用
若いころは、自分の知らないことを人に聞くのは恥ずかしいことだ、と思っていたことがありました。
自分の無知をさらすのが恥ずかしいという思いがあったのと、人に聞く前にまず自分で調べなさい、と教育された影響もあると思います。
いま、インターネットのQ&Aサイトを見ると、辞書を調べればわかるような簡単なことを無邪気に質問している人がいて、また、そういう質問に対しても丁寧に答えている人がいて、いくらポイントが関係するとはいっても、甘やかしすぎではないかと思ってしまいます。
インターネットで知らない人に質問を投げかければ、答えは返ってくるでしょうが、自分で調べるという力が育ちませんし、出所がはっきりしない答えは、正しい答えとは限りませんから、間違った情報を信じてしまうという危うさもあります。
そういう簡単な問題は別として、仕事のこととなれば、やはりどんなことでも不明なことは聞いてほしいと思います。
よくわからないのに、自分のやり方で進めてしまって、会社の方針や、上司の考えとは全く違ったものになってしまった、という話を聞くことがあります。
私も、どうして途中で相談しなかったんだ!と部下を叱ることがあります。
参考文献:『道をひらく』 松下幸之助 (PHP研究所)
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