何でもないこと
何でもないことだが、この何でもないことが何でもなくやれるには、やはりかなりの修練が要るのである。
平凡が非凡に通ずるというのも、この何でもないと思われることを、何でもなく平凡に積み重ねてゆくところから、生まれてくるのではなかろうか。
松下幸之助著『道をひらく』より引用
新しい事業に挑戦したり、新しい手法を取り入れて既存事業を改革したり、経営者としてはいつも次のことを考えています。
私も、組織が完全ではなくとも、次々にアイデアを出して、新しいことにチャレンジしていた時期がありました。
自分としては揚々と仕事をしていましたが、あまりよい結果は出てきませんでした。
いろいろな区切りがついたとき、また一から淡々と進めていくしかないなあ、と思いました。
何でもないことを何でもなく平凡に積み重ねていく、という松下幸之助さんの言葉の意味を、そのとき、身にしみて感じておりました。
参考文献:『道をひらく』 松下幸之助 (PHP研究所)
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