断を下す

Hitoshi Yonezu

2010年11月12日 10:00

 進むもよし、とどまるもよし。要はまず断を下すことである。みずから断を下すことである。それが最善の道であるかどうかは、神ならぬ身、はかり知れないものがあるにしても、断を下さないことが、自他共に好ましくないことだけは明らかである。


                   松下幸之助『道をひらく』より引用


 毎日、毎時間、どなたであろうと、人生とは決断の連続です。

 朝、どのネクタイを結ぼうかと考えるとき、ランチの定食を選ぶとき、車の中で聴くCDを選ぶとき、営業先を回る順序を考えるとき、・・・などなど、分刻みで決断を迫られています。

 こういう小さな決断を迷っていたら、先へ進んでいけませんね。

 しかし、心の中でもやもやしている面倒なことについては、決断をしなくても、すぐに大きな影響が出てくるわけではないので、先延ばしにしてしまいます。
 
 明日やればいいや、来月にしよう、・・・という甘えが決断を回避させてしまいます。
 
 人にご迷惑がかかるかもしれないこと、面倒なこと、辛いこと、厳しいこと・・・先に伸ばさず、早く決断していったほうがよいですね。

 そういうときに「情」が大きくなってしまうと、なかなか決断することができません。経営においても「情」は大切にしていきたいですが、「理」が必要なときもあります。

 参考文献:『道をひらく』 松下幸之助 (PHP研究所)
 

 

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