ピンとくる
人と人が相寄ってつくった組織。商店、会社、いろいろの団体。一番大きいのが国家の組織。それらの末端をちょっとつついても、すぐにピンとくるかどうか。間髪入れずの反応が示せるかどうか。合理化といい生産性の向上といっても、本当はこの間髪入れずの反応が示せる体制から生まれてくるのである。
松下幸之助著『道をひらく』より引用
松下幸之助さんは、どこをつついてもピンと頭に伝わってくる人間の身体の複雑な仕組みを引き合いにして、組織も同様にどこをつついてもピンとくる体制づくりが必要である、とおっしゃっています。
うちのような小さな会社でも、お客様との接点、最前線で起こっていることが、私まで伝わっていないということがあります。
このままでは、経営がよくなっていきませんし、お客さまにますますご迷惑をおかけしてしまいます。
感度がよく、気がきく社員を育てていくことは大切なことですが、社員の教育というのは時間がかかりますし、新人もどんどん入ってきますから、水準を保っていくのは容易なことではありません。
大前提として社員の教育は継続しながら、まずは、ピンとくるような仕事の仕組みをつくることではないかと思います。
仕組みをつくって運用していくことが、社員たちの感度を上げることにつながっていくのではないかと考えています。
参考文献:
『道をひらく』 松下幸之助 (PHP研究所)
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