手を合わす

Hitoshi Yonezu

2010年05月12日 10:00

 客が食べ終わって出て行く後ろ姿に、しんそこ、ありがたく手を合わせて拝むような心持ち、そんな心持ちのうどん屋さんは、必ず成功するのである。
 こんな心がけに徹したならば、もちろん、うどんの味もよくなってくる。一人ひとりに親切で、一ぱい一ぱいに慎重で、湯かげん、ダシかげんにも、親身のくふうがはらわれる。

                  松下幸之助 『道をひらく』より引用




 松下幸之助さんは、ご説明するまでもなく、我が国を代表する大企業、パナソニック(旧松下電器)の創業者です。

 そんな松下さんが、小さなうどん屋さんを引き合いに出されています。

 創業された当初は、きっと、このうどん屋さんのように、小さいながらも、堅実にご商売をされていたのだろう・・・松下さんのお客さまに対する心持ちがよくわかる文章です。

 私の商売もうどん屋さんと同じような商売です。
 
 お客さまは、たくさんのお店があるなかで、うちを選んでくださって、わざわざお出ましくださる。本当にありがたいことです。

 せっかく来てくださったお客さまにはご満足して頂けるように、一生懸命働きます。

 そして、お客さまと接する者も、お客さまから見えない場所にいる者も、来てくださってありがたいとお客さまに手を合わせて、感謝する。そういう気持ちをもっともっと大切にしたいと思います。

 ブログを見てくださってる皆さま方には、いつも大変お世話になっております。誠にありがとうございます。
 
 参考文献:『道をひらく』 松下幸之助 (PHP研究所)
 

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