人事をつくして
私心にとらわれることなく、人としてなしうるかぎりの力をつくして、そのうえで、静かに起こってくる事態を待つ。それは期待どおりのことであるかもしれないし、期待にそむくことであるかもしれない。しかしいずれにしても、それはわが力を越えたものであり、人事をつくしたかぎりにおいては、うろたえず、あわてず、心静かにその事態を迎えねばならない。そのなかからまた次の新しい道がひらけてくるであろう。
松下幸之助『道をひらく』より引用
永い人生です。いろいろなことがあるのは、当然でありましょう。
楽しいとき、うれしいとき、悔しいとき、悲しいとき、辛いとき、頭にくるとき、恐ろしいとき、・・・
いずれのときも、しばしその感慨にひたったら、気持ちを切り替えて、最善の結果になるように、力をつくして行動します。
考えられるすべてをやりきったなら、あとは結果を待つだけです。
やりきったのですから、もう昨日のことや明日のことを悩んでもどうしようもないですし、悩む必要もありません。
すぐに次のことがやってきますから、そちらのことに集中したほうがよいでしょう。
いまは、いま出来ることに一生懸命になりたいと思います。
参考文献:『道をひらく』 松下幸之助 (PHP研究所)
関連記事