誰かにできることは他の者にもできる
『ドラッカー365の金言』の12月9日の頁より引用いたします。
自らの競争力を高めるには、ベンチマーキングの手法が必要である。この手法こそグローバルな競争力を明らかにするものである。
基本にある考え方は、誰かにできることは他の者にもできるというものである。最高の仕事ぶりは、自らの組織内に、または競争相手に、あるいは別の産業に見つけることができる。
『ドラッカー365の金言』 12月9日の節より引用
最近は「○○をベンチマークする」という話をよく聞くようになりました。
有り体にいってしまえば、ゼロベースからビジネスを始めるというのは大変難しいことですから、他社の良いところを基準として、そこに到達できるように真似をしようということです。
コンサルティング会社から送られてくるDMに推奨するビジネスモデルがたくさん載せられていますが、どれをも見ても明らかに成功している会社の二番煎じだ、ということが分かります。
同じ業態を様々な会社が経営していて当然です。
他社の良いところを基準にしつつ、自社が強みとする独自のものを加えていけばよいだろうと思います。
ドラッカーは、競合する企業だけでなく、同じ組織内にも、また別の産業にも見つけるものがあるといいます。
「このやり方は使えそうだ!」と思えるならば、枠を取り払って自社、自部門、自分で運用してみればいいのだと思います。
誰かにできることは他の者にもできる・・・・・・明言ですね。
逆に追われる立場になったら、真似をされても同じものにならないようにさらに高めていかねばなりません。
追う者としては、まずはよいものをベンチマーキングするところから始めるのが確実でしょう。
参考文献:『ドラッカー 365の金言』 P.F.ドラッカー (ダイヤモンド社)
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