2025年05月04日 13:36
CEOの一日の時間の使い方について発表された研究は、スウェーデンのスーネ・カールソン教授によるものだけである。教授のチームは数か月にわたってストップウォッチをもち、スウェーデンの企業人一二人のウィークデーにおける時間の使い方を調べ、会話、会議、訪問、電話などの時間を記録した。
その結果、少なくとも社長室においては、一二人のうち一人として、邪魔されない時間を二〇分以上もてないことが明らかになった。集中できる機会は家にいるときだけだった。そして、長々とした電話と切迫した問題の板挟みとなって、重要な問題を即決させられずにすんでいた者は、毎朝一時間半家で仕事をしている一人だけだった。
『現代の経営(上)』 p228より引用
CEOはいかなる活動をなすべきか。いかなる活動を委譲できるか。誰に委譲できるか。そして何よりもいかなる活動が重要か。そのためには、いかなる危機のもとにあろうともどれだけの時間を用意しておくべきかを検討する必要がある。
言い換えるならば、場当たり的な者は、いかに頭脳明晰にして俊敏であろうとも、CEOの仕事は行えない。CEOの仕事は、計画しなければならない。計画に基づいて実行しなければならない。
『現代の経営(上)』 p230より引用
What activities must the chief executive do himself? What activities can he leave to others—and to whom? Above all: what activities come first? How much time must be set aside for them, no matter what “crisis” pressures there are?
The intuitive manager, in other words, cannot do the chief executive’s job, no matter how brilliant, how quick, how perceptive he is. The job has to be planned. And the work has to be performed according to plan.