天然きのこそば
この度の大型台風12号で被災されましたみなさま、およびご関係のみなさまにお見舞いを申し上げます。
上田市は昨日から突風が吹き続いているものの、おかげさまで、いまのところ大雨にはなっておりません。
今年の秋もきのこが相当とれるだろうという話を聞きました。
この雨で山のきのこは出てきたかな、と考えておりました。
茸の季のとどめの雨の夜明けまで 飯田龍太 (『遅速』 一九九一)
松本へ行く途上の山の中にそばやさんがあるのですが、そこではもう七月頃から「天然きのこそば」というメニューを出しています。
そばには、ご主人が朝とってきた雑きのこがたっぷりのっています。レジ横のかごはいつも雑きのこでいっぱいです。
私はいつも温かい天然きのこそばを頼みます。きのこの風味はそばにあいますね。きのこが食べられる日本は幸せです。
りこぼう、あみたけ、むらさきしめじ、こんなの食べられるの?と思える不思議なきのこ、ご主人に名前を教えてもらうのですが、どうも覚えられません。
最初にこのきのこを食べた人は偉いなあ、と思います。
台風がまだ活発な勢力を保っているようです。どうぞお気をつけてお過ごしくださいませ。
今年もまた豊饒な秋であることを祈っております。
参考文献:
『季語集』 坪内稔典 (岩波新書)
『角川俳句大歳時記 秋』 角川書店
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