さんきゅう

Hitoshi Yonezu

2011年06月29日 10:00

 「社長!なんかごちそうしてくださいね!わたし、"さんきゅう"だから!」

 帰社しましたら、うちの従業員の女性がにこにこしながら、私に声をかけてくるのです。

 (さんきゅう??? 産休!!! そうか!彼女は二人目のお子さんを生むのか・・・)

 と思いました。

 「おめでとう。いつ生まれるの?」

 と聞いたら、

 「違いますよ~もーっ!簿記の三級に合格したんですよ!」

 と言います。

 (あっ、そういえば、彼女は、ずっと簿記の勉強をしていたんだよな・・・受かったんだ!)

 と気がつきました。

 声に出して頂ければ分かりますが、「産休」と「三級」はアクセントと発音がまったく同じなんです。
 
 彼女はよく私に叱られているので、今回ばかりは私を少々からかってやろうと思ったのでしょう。私もすっかり勘違いしてしまいました。

 10年前でしたら、私は抜かりなく、こういう勘違いもしなかったでしょう。

 最近では少々とぼけることもあり、その方が楽しいかな、と思うようになりました。

 何をおごってもらおうか、とうれしそうな顔をしているその女性を横目に、私は、

 「面白い話題を提供してくれて、サンキュウ!!!ブログに書くよ・・・」

 と心の中でつぶやいておりました。

 

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