ニーバーの祈り
東北地方太平洋沖地震で被災された皆さま、ならびに御関係の皆さまに、心よりお見舞いを申し上げます。
お亡くなりになった方々には、謹んで哀悼の意を表し、ご冥福をお祈りいたします。
日ごろは大変お世話になっております。誠にありがとうございます。
何が日本の問題か・・・この地震が発生する前は、少子高齢化と人口減少により経済の構造が変わろうとしていることだ・・・と思っていました。
成長経済から成熟経済への転換は、明治維新、大東亜戦争の敗戦に次ぐ、三度目の試練だろうと考えていたのです。
地震が発生したいまとなっては、被災されている皆様への援助、被災地の復興、原発問題が、緊急かつ深刻な問題として浮き上がってきました。
2008年9月、カネでカネを生む金融資本主義への警鐘であるリーマンショックが起こり、その影響が収まりきれない今年、豊かな実物経済への挑戦状といえる大災害と原発問題が勃発してしまいました。
少子高齢化と人口減少問題、金融資本主義の終焉、ありえないと思われていた大災害、全く関係のない三つの出来事ですが、すべてを正面から受けている日本人としては、何かを学びとらざるをえません。
どう受け止めたらいいのでしょうか。
「ニーバーの祈り」は、アメリカの神学者、倫理学者のラインホルド・ニーバー(1892-1971)が、マサチューセッツ州西部の山村の小さな教会で1943年の夏に説教をしたときのものだといわれています。麻生太郎元首相の座右の銘としても知られています。
神よ、
変えることのできるものについて、
それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。
変えることのできないものについては、
それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。
そして、
変えることのできるものと、変えることのできないものとを、
識別する知恵を与えたまえ。
ラインホルド・ニーバー(大木英夫訳)
1.変えることのできるものは変える勇気をもつ。
2.変えられないものはそれを冷静に受けいれる。
3.変えられるものか、変えられないものか、識別する知恵をもつ。
大きなうねりの中で、正しく判断し、実行する勇気が求められている・・・と感じております。
一刻も早く平和な毎日が戻りますことを心よりお祈り申し上げております。
今月もどうぞよろしくお願いいたします。
ウィキペディア:『ニーバーの祈り』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%81%AE%E7%A5%88%E3%82%8A
参考:麻生太郎オフィシャルサイト
http://www.aso-taro.jp/lecture/talk/080107.html
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