ゴルフと読書
小春日和の今日この頃、みなさまいかがお過ごしでございましょうか。
日ごろは大変お世話になっております。誠にありがとうございます。
さて、私の周りの経営者のみなさまはほとんどゴルフをされるので、ゴルフをやらない私は少々変わり者として見られていると思います。
初対面の方に、ゴルフはやらないのですよ、と申し上げると、がっかりされる方が多いので、ゴルフができないということは、人間関係でご迷惑をおかけしてしまうのだなあ・・・と申し訳なく思うこともあります。
広々としたさわやかな高原で行うゴルフは気持ちがよく、たくさん歩くので、身体のためにもよいと聞きます。
ゴルフを通じて新しい人間関係もできるそうで、ビジネスを成功させていくためにはゴルフは必要なものだよ、とアドバイスしてくださる先輩もおられます。
そう言われても、私にはゴルフをやらないことに危機感を抱いておりません。私の父もゴルフをしませんし、不思議なことに私の弟もゴルフをしません。
劇作家の竹内一郎さんが著した『優柔不断は”得”である』によれば、人にはそれぞれの生き方のフォームがあり、それは、生まれ育った環境と20代で打ち込んだ仕事が大きく影響しているのだそうです。
生まれ持った才能を埋もれさせないで煌かせるために、自分がどういうフォームで生きているのか自覚したほうがよい、と竹内さんはいいます。
ゴルフをやらないこともそうですが、旅行や会合でも、私は決められたルールの範囲内で、人とは違う行動をすることが多いです。
昔は群れないでいることに恐縮しておりましたが、今では「米津君はいつも独自の行動をするね・・・」と言われても、「すみません・・・」とニコニコ答えています。
組織の中できちんと役目を果たしていけば、あとは自分のフォームでよいのではないかなと思っています。
学生のころは、みんなでつるんで付き合ってあげるのが当たり前で、トイレにまで一緒に行かなくてはいけないような雰囲気がありました。私はそのような行動は時間を無駄にしてしまうような気がしてどうも好きになれませんでした。
いまでもちょっとした空き時間に本を読んでいると、勉強しているね・・・などとからかわれることがありますが、私としては、ゴルフをなさっている方と同じで、ただ好きなことを楽しんでいるだけなのです。
大人になった今は、人と同じでなくても、悪びれることもありませんし、恥ずかしいとも思いません。人との違いを楽しむことができてありがたいです。
末筆となりますが、皆様方のご多幸を心よりお祈りいたします。今月もどうぞよろしくお願いいたします。
参考文献:『優柔不断は”得”である』 竹内一郎 (扶桑社新書)
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