カエルくんと

Hitoshi Yonezu

2010年09月21日 10:00

 

 カエルがお嫌いな方には、大変申し訳ございません。

 今日ご紹介するこの写真のカエルは、池もなければ、水たまりもない市街地にある私の家のまわりにひとり(一匹)、もうかれこれ数年棲みついているヒキガエル?なのです。なぜここにいるのか、どうやって生まれたのか、見当がつきません。
 もしかしたら、昔、隣りの家に小さな池があったので、そこで生まれたのかもしれません。

 確かな年数は分かりませんが10年近く前からから見かけているような気がします。

 カエルくんと会えるのは、雨の降りそうな夏の夜です。

 無防備にも家の前の小道の真ん中にデンと腰を落ち着けています。車が通ったら大変なことになるので、私はいつも隅の方へよけてやります。

 気がつかなくて、踏みつけてしまいそうになったこともありました。今年は毎晩のように出てきていたので、夜、家に帰る時には、足元に用心しながら気をつけて歩きました。

 このところ涼しくなってきたら、姿を見かけません。

 昼間は雑草の陰に隠れ、じっとして獲物を狙っているようで、その姿を見たこともあります。土の色に似ているのですが、予想外なところにいるので、ぎょっとします。
 見つけたときには少し水をかけてあげます。カエルに水をかけていいのかどうかわかりませんが、両生類なんだから水をかけてもらった方が嬉しいのではないかな・・・と思っています。

 信州の冬はとても寒いですが、どこかにもぐって冬眠しているのでしょうね・・・

 カエルは、無事に帰るとか、病気から帰るとか、お金が返るとか、そういう語呂合わせから、もとに戻る、復活するという意味の縁起の良いものとされています。
 私も家族が病気になったときに、親子ガエルの置物を贈り物に頂いたことがあります。このカエルくんは、その置物にそっくりです。

 不毛な街の中でがんばって生き抜いているカエルくんをみると、家によいものがついているようで、ありがたく、いつまでも生きていてほしいと応援しています。


 

関連記事