使い切った資産の始末

Hitoshi Yonezu

2010年06月18日 10:00

 製品、サービス、プロセス、市場が償却ずみを理由として維持されている状況では、廃棄が正しい行動である。コストのかからない資産など存在しない。コストは埋没しているにすぎない。
  
            『ドラッカー365の金言』 1月6日の節より引用


 キッチンの大切な機械が突然壊れてしまったり、思いもよらぬようなところから漏水があったり、頻繁に使う機械がうまく作動しなかったり、・・・

 設備の突然の故障があると、私は引用したドラッカーの言葉を思い出します。

 ものを大切にしよう、愛着をもって、出来る限り長く使おうと思う、「もったいない」の精神はとても大切だと思います。
 私も個人的には、どんなものでもボロボロになるまで使い切る人間です。

 ビジネスにおいては、それがよいことだとは言い切れないのです。

 ドラッカーが指摘するように、償却済みの資産は廃棄して、新しいものを導入しなければ、最終的には大きなコストがかかってしまうことになります。

 もう少し、あともう少し大丈夫だ、と思っていると、いつまでも廃棄することができません。

 まだ使えるものを捨ててしまうのは、本当にもったいないと思いますが、よい会社にしていくためには、計画にもとづいた設備、機械の廃棄、更新が必要だということになります。

  
 参考文献:『ドラッカー 365の金言』 P.F.ドラッカー (ダイヤモンド社)
 

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