うまくいくか、いかないか
経営政策を含め、人間社会にかかわる事柄について重要なことは、正しいか間違いかではない。うまくいくか、いかないかである。常々いっていることだが、マネジメントは神学ではない。実学である。マネジメントの値打ちは、医療と同じように、うまくいくか、いかないかによって判断しなければならない。
『ドラッカー365の金言』 5月27日の節より引用
病院で医学の教科書通りに正確に治療して頂いても、病気が治らなければ意味がない。
ビジネスでもそれと同様に、真理を追究しても仕方がないことがある。
どんなに正しい方法だとしても、お客さまが満足してくださらなければ、ビジネスは成り立たないのである。
私はビジネスマンではあるが、法律家でも、学者でも、神父でもないのだ。
店主がうんちくを語るような店で、ときに、そのうんちくをうるさく感じることがあるのは、その店に満足感がないからであろう。
うまくいくか、いかないか。
いろいろ言う前に、まずはこれだ。
参考文献:『ドラッカー 365の金言』 P.F.ドラッカー (ダイヤモンド社)
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