うまくいくか、いかないか

Hitoshi Yonezu

2010年05月26日 10:00

 経営政策を含め、人間社会にかかわる事柄について重要なことは、正しいか間違いかではない。うまくいくか、いかないかである。常々いっていることだが、マネジメントは神学ではない。実学である。マネジメントの値打ちは、医療と同じように、うまくいくか、いかないかによって判断しなければならない。

                 『ドラッカー365の金言』 5月27日の節より引用



 病院で医学の教科書通りに正確に治療して頂いても、病気が治らなければ意味がない。

 ビジネスでもそれと同様に、真理を追究しても仕方がないことがある。

 どんなに正しい方法だとしても、お客さまが満足してくださらなければ、ビジネスは成り立たないのである。
 私はビジネスマンではあるが、法律家でも、学者でも、神父でもないのだ。

 店主がうんちくを語るような店で、ときに、そのうんちくをうるさく感じることがあるのは、その店に満足感がないからであろう。

 うまくいくか、いかないか。

 いろいろ言う前に、まずはこれだ。
 
 
 参考文献:『ドラッカー 365の金言』 P.F.ドラッカー (ダイヤモンド社)
 

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