利益をあげないと・・・
資本コスト以上の利益をあげられない企業は、社会的に無責任である。社会の諸資源を浪費している。利益とは、それがなければ他のいかなる責任も果たせず、よき雇用者にも、よき市民にも、よき隣人にもなれないというものである。
『ドラッカー 365の金言』 4月24日の節より引用
厳しい、厳しい、ドラッカーのお言葉ですね・・・
企業は、資本コスト以上の利益をあげなければ、よき市民にも、よき隣人にもなれない・・・
日本の中小企業は間接金融が基本ですから、他人資本を調達すれば、そのコストは、企業によって違いがありますが、おおよそ1%から5%台くらいでしょうか。
一般的な話として、そのくらいの利益率では、儲かっている会社ということになりませんが、いま、この時代においては、7割から8割の企業は実質赤字企業だといわれており、1円の利益をあげるために四苦八苦しています。
しかしながら、そうはいっても、利益をあげなければ、企業はお客さまに必要とされていないということになりますし、お客さまのお役に立つことができません。それでは企業は存続していくことはできないのです。
ドラッカーの言葉はまさにその通りで、何の言い訳をすることもできません。
企業の目的が利益だとは決して申しませんが、企業活動を継続していく最も基礎的な前提条件がそこにあるといえるのです。
参考文献:『ドラッカー 365の金言』 P.F.ドラッカー (ダイヤモンド社)
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