素直になるということ

Hitoshi Yonezu

2010年04月01日 10:00

 春光うららかなころとなりました。みなさまいかがお過ごしでございましょうか。

 日頃は大変お世話になっております。誠にありがとうございます。

 いま、日本は激動しています。戦後の焼け野原から、世界第二位の経済大国になるまで、国全体が一丸となって登りつめましたが、それも束の間でした。
 国家の財政危機と、少子高齢化による人口減少という大きな問題を抱え、国際的にも立ち位置がはっきりしません。

 行く末定まらず、坂を下りかけているともいえるのです。たくさんの問題を抱えた我が国はこれからどうなるのか、大きな不安のなかにいます。

 そうはいっても我々ひとりひとりは、悲観ばかりするのではなく、正しく前向きに生きていかねばなりません。
 
 小宮一慶さんは、成功する人は素直だ、といいます。小宮さんのご著書『社長の教科書』に、素直の3ステップが紹介されていました。

 まず、人の話を聞くこと、二番目は、いいと思うことはやってみること、三番目は、やり続けること、です。

 松下幸之助さんも、成功する人に必要な唯一の資質として、素直さをあげておられたそうですし、船井幸雄先生の成功の三条件、勉強好き、素直、プラス発想も、有名ですね。

 私は若いころ、生意気で、決して素直な人間ではございませんでしたので、素直になるという話を聞くと、自分は素直なのだろうかといまでも敏感に反応してしまいます。

 私の部下たちを見ると、硬い殻に閉じこもって頑固に固まっている者がいると思えば、言葉巧みにいろいろな言い訳をしては、話を聞くまいとしている者もいます。

 すべては私自身の鏡なのだなあと反省しております。

 この乱世、もはや独りよがりではやっていられないのです。頑固な人は、よい流れを止めてしまいます。頭をやわらかく、心をひらき、考え方を共有して、ともに進んでいきたいものです。

 まもなく上田城の桜が咲くことでしょう。花冷えにお風邪などお召しになりませぬよう、ご自愛くださいませ。

 こちら信州上田のささやより、皆さま方のご多幸をお祈りいたします
 
 今月も何卒よろしくお願い申し上げます。
 
 参考文献:『社長の教科書』 小宮一慶 (ダイヤモンド社)
 

関連記事