顧客は誰か
昨日のブログで御紹介した問いに答えるために、ドラッカーは次のヒントを残してくれた。
(以下引用)
企業の目的と使命を定義するとき、出発点は一つしかない。顧客である。顧客によって事業は定義される。事業は、社名や定款や設立趣意書によってではなく、顧客が財やサービスを購入することにより満足させようとする欲求によって定義される。顧客を満足させることこそ、企業の使命であり目的である。したがって、「われわれの事業は何か」との問いは、企業を外部すなわち顧客と市場の観点から見て、初めて答えることができる。
以上は『マネジメント 基本と原則[エッセンシャル版]』より引用
われわれの事業とは何か、の答えが、「顧客」にあるという。
ドラッカーに、顧客は誰か?と問いかけられて、なぜ、何のために、お客様は当社を利用してくださるのか?と考えるようになった。
数ある競合企業の中から、なぜお客様は当社を選択してくださったのか。
いろいろなお客様がおられるから、それぞれの共通点を探して、メタ情報にしていくのは、なかなか難しいことだ。
特に自分で自分のことはよくわからない。
しかし、自分は自分の会社のことをどう見るのか?
社長が自分の眼で、どのようにお客様を見わけていくか。どのように見たのか。
ここはその人によって大きな違いが出てくるところだろう。
その見方の先に、ドラッカーの言う「顧客」、お客様がいるのではなかろうか。
参考:昨日のブログ「われわれの事業は何か」
http://highlyeffective.naganoblog.jp/e407759.html
参考文献:『マネジメント 基本と原則[エッセンシャル版]』 P.F.ドラッカー (ダイヤモンド社)
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