お稲荷さんにお参りする

Hitoshi Yonezu

2010年02月19日 10:00

 しばらく前のことになりますが、ある経営コンサルタントの方とお話をしていたときに、

 「社長の部屋には、神棚はありますか?」     

 と聞かれて、びっくりしたことがありました。言葉の裏では、ないからだめなんですよ、という意味です。(今では確固たる考えがありますので何を言われても驚きません。)

 お客さまのところへおじゃましますと、社長室に神棚を飾っておられる会社は多いですが、私のところにはありません。

 この時代、よい会社にするには神棚が必要・・・経営コンサルタントまでそんなことを言うのか・・・

 と、思ったのです。

 当社には神棚はありませんが、屋上にお稲荷さん(米津稲荷大明神)の社があり、春と秋の年に二回、神主さんにお願いして、お祭りをしています。

 それ以外のときにも一人でときどきお参りに行きます。 

 しかし、考えてみれば、私のおばあさんは、生前、毎朝お稲荷さんにお参りをしていました。

 おばあさんは何かのために、というよりも、お参りをしたかったから、お参りしていたのだと思います。

 経営コンサルタントの方の話を真に受けて、神棚をつくってお参りをしても、どうにかなるわけではありませんし、そういうポーズをしても、何の意味もありません。

 「神頼み」とは言いますが、自分に都合のよいことだけをお願いするのはあまりにも自己中心的でレベルが低いですし、そう簡単にかなうものではないでしょう。

 実際のところ、本心はどうなのか?自分の魂はどう感じているのか?

 本当にお参りしたいと思うのか、祈りたいと思うのか、現実から逃げていないか、甘い言葉にのっているだけではないのか、そこのところが大切だと思います。
 

関連記事