かしがる?かたがる???
先日、お客さまと、ある建物が傾いていたということについてお話ししていたとき、私はいつも使っている言葉で、
「あの建物は昔、かしがっていたんですよ。」
と申し上げました。
すると、お客様が、
「かしがるって、長野の方言じゃないですか?うちの地方では、かたがる、って言いますよ~」
とニコニコしながらおっしゃるのです。
そう言われてみれば、「かしがる」という言葉は、なんとなくおかしいなと思いました。
日本語を大切にしたいと宣言した私としては、変な日本語を使っていると気持ちが悪いので、さっそく辞書を調べてみました。
参考ブログ:「『日本語教のすすめ』を読んで」
http://highlyeffective.naganoblog.jp/e364008.html
広辞苑を見ると、傾くことに関する動詞で以下のものがありました。
傾く(かたむく) 自五、他下二
傾ける(かたむける) 他下一
傾ぐ(かしぐ) 自五
傾げる(かしげる) 他下一
傾ぐ(かたぐ) 自四、他下二
傾げる(かたげる) 他下一
中学のときに習った動詞の活用を忘れてしまって、正しいことが分からないのですが、これを見るかぎり、「かしがった」も「かたがった」も、どちらも国語的にはおかしいような気がします。
傾ぐ(かしぐ)の「自五」活用、傾ぐ(かたぐ)の「自四」活用は、どうなるのですかね・・・
それとも、お客様が指摘してくださったように、方言なのでしょうか。
どなたか、正解を教えてくださいな~。
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