年をとるたびに
年をとるたびに、身体や脳の機能は衰えているのかもしれませんが・・・
単に衰えていくのではなく、衰えながらも、鍛錬され、強いしなりのようなものが醸造されるような感じを覚えることがあります。
体力では20歳代のころに完全に負けているでしょうが、体調はいまのほうがよいですし、長く歩くことも楽しく感じます。精神的にも、何か重いものが取れた感じがして、いまのほうが楽ですし、安定しています。
脳がさえていたはずの20歳代に、読もうとしても読めなかったり、読もうという気が起こらなかった本を、いまでは読むことが出来ます。
歴史は学べば学ぶほど、人間を豊かにさせてくれますが、人間の一生も歴史のようなもので、年をとるたびに、何らかの積み重ねがあるのだろうと思います。
昔からどこの国でも、長老を大切にし、何か問題が起こると、まずは長老に相談するというのも、長い間に積み重ねた知恵が、人から信頼され、問題解決に有効だからだと思います。
私の父母は幸いにして元気ですので、何を言うか大体わかってはいるし、私の意見とは全く逆のことや、非現実的なこと、昔のことを言うこともありますが、長老の意見として、一応、聞くだけは聞いてみることにしております。
よい年の取り方をしていくためには、自分自身によい種をまいて、太陽の光を燦々と降り注ぎ、よい水をあげて、豊かな畑を育てていくことではないでしょうか。
周りの人を喜ばせ、お役に立てるような思考や行動をしていきたいと思います。
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