われわれの事業は何になるか?
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。昨年は大変お世話になりました。誠にありがとうざいました。本年もどうぞよろしくお願い申しあげます。
さて、先月のブログでは、ドラッカーの「顧客は何を価値をあるものとするか」という問いをご紹介しました。その続きを読んでみます。
これまでのところ、「われわれの事業」の本質についての問いはすべて現在の関するものだった。
しかし、「われわれの事業は何になるか」についても問いを発しなければならない。そしてそれに答えるには、次の四つのことを明らかにすることが必要である。
第一に、市場の潜在的な可能性と趨勢である。
第二に、経済の発展、流行や好みの変化、競争の変動による市場の変化である。
第三に、顧客の欲求を変化させ、新しい欲求を創造し、古い欲求を消滅させるイノベーションの可能性である。さらには、顧客の欲求を満足させる新しい方法を生み出し、価値のコンセプトを変え、より大きな満足を可能とするイノベーションの可能性である。
第四に、今日のサービスや製品によって満足させられていない顧客の欲求である。
『現代の経営(上)』 p73-75より引用
移り変わりの早い現代のビジネス環境において、事業の将来を考えることは大変重要であります。
先日参加したある勉強会で「現状のままでは自社は10年後どうなるか?」という問いを突き付けられました。
弊社の場合、このままでは生き残ることは難しいでしょう。
昨今は業種の新旧に関わらず、どのような業種であっても、改革を進めている会社は非常に優れていて、大きな成果を上げています。一方、何もしない会社はどんどん遅れている、という二極化の状況があるように思います。
弊社には、昔のことを思い出してノスタルジックな感傷にふけっている余裕はありません。
「何になるか?」の四つの問いに答えることは簡単ではありませんが、仮説を立て、少しずつでも試行していくしかありません。みなさまのお役に立てますよう努力してまいります。
本年がみなさまにとって素晴らしい年となりますことを、心よりお祈り申し上げます。いつもご利用ありがとうございます。
参考文献:
『現代の経営[上]』 P.F.ドラッカー (ダイヤモンド社)
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