行動と姿勢

Hitoshi Yonezu

2013年03月15日 10:00

 ドラッカーの『経営者の条件』の第4章より引用します。

 強みを生かすことは、行動であるだけでなく姿勢でもある。しかしその姿勢は行動によって変えることができる。同僚、部下、上司について、「できないことは何か」でなく「できることは何か」を考えるようにするならば、強みを探し、それを使うという姿勢を身につけることができる。やがて自らについても同じ姿勢を身につけることができる。

       P.F.ドラッカー 『経営者の条件』 第4章p133-134より引用


 昨年参加したあるセミナーで、脳内思考を変えるには時間がかかるが行動を変えるのはすぐにできる、先に行動を続けていると思考は後から変わってくる、という話を聞きました。

 人生で長年築き上げてきた思考法をすぐに変えることは難しいでしょう。しかし、変えるという意志さえあれば行動はすぐにでも変えることができます。

 引用した文章でドラッカーは「姿勢は行動によって変えることができる」と述べています。

 同じことを言っているのではないでしょうか。

 「積極的でないから」「後ろ向きだから」と考えてしまう、悲観的な自分の思考法を心配する必要はないのです。

 行動してみるのが先なのです。

 自分の強み、自分のできること、できそうなことから始めればいいのです。
 
  


 参考文献:
 『経営者の条件』 P.F.ドラッカー(著) 上田惇生(訳) (ダイヤモンド社)
 

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