成果を要求する
ドラッカーの『経営者の条件』の第4章より引用します。
強みを生かすということは成果を要求することである。何ができるかを最初に問わなければ、貢献してもらえるものよりもはるかに低い水準で我慢せざるをえない。成果をあげることを初めから免除することになる。致命的ではなくとも破壊的である。当然現実的でもない。
P.F.ドラッカー 『経営者の条件』 第4章p106より引用
「強みを生かす」という言葉はよく聞きますが、貢献できない強み、そして成果のあがらない強みは、意味がありません。
ドラッカーは成果を免除してしまったら、破壊的だ、とまで言っています。
何が強いかという適性検査をしているのではないのです。
「強みを生かす」という場合には、常に成果が要求されます。
上司は次のような行動をとることになります。
真に厳しい上司、すなわち一流の人をつくる上司は、部下がよくできるはずのことから考え、次にその部下が本当にそれを行うことを要求する。
P.F.ドラッカー 『経営者の条件』 第4章p106より引用
上司は部下の強みが分かってきたら、それを効果的に使って、部下が組織に貢献し成果をあげられるように導かねばなりません。
参考文献:
『経営者の条件』 P.F.ドラッカー(著) 上田惇生(訳) (ダイヤモンド社)
”The Effective Executive” P.F.Drucker (Harper Business)
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