2013年03月07日 10:00
自らがどのような仕事の仕方を得意とするかは、とくに知識労働者にとっては、強みと同じように重要な問題である。
P.F.ドラッカー 『明日を支配するもの』 第6章 p199より引用
強みを生かすことは、仕事の仕方についても重要である。どのような方法ならば自らが最も成果をあげられるかを知ることはさほど難しいことではない。
P.F.ドラッカー 『経営者の条件』 第4章p132より引用
成人する頃には誰でも、朝と夜のどちらが仕事をしやすいかを知っている。大まかに下書きをしてから書くのと、じっくり完璧な文章を一つひとつ書くのと、いずれがよい文章を書けるかを知っている。原稿を準備した場合と、メモだけの場合と、まったく何もなしの場合と、いずれがよいスピーチをできるかを知っている。さらには、チームの一員としてか、一人でか、いずれがよい仕事をできるかを知っている。チームの一員としてはまったく駄目かもしれない。
P.F.ドラッカー 『経営者の条件』 第4章p132より引用
もちろん、それらのことは本質的ではないということはできる。しかしそうとばかりはいえない面がある。癖や習慣の中には世界観や自己認識など本質的なことを反映しているものがある。たとえ本質的ではないとしても、それらの性癖は成果をあげることには関わりがある。
P.F.ドラッカー 『経営者の条件』 第4章p132より引用
何よりも成果をあげるエグゼクティブは、自分自身であろうとする。ほかの誰かであろうとはしない。自らの仕事ぶりと成果を見て、自らのパターンを知ろうとする。「ほかの人には難しいが自分には簡単にやれることは何か」を考える。
P.F.ドラッカー 『経営者の条件』 第4章p133より引用
All in all, the effective executive tries to be himself; he does not pretend to be someone else.
cf. "The Effective Executive" p97