よくマネジメントされた組織は
ドラッカーの『経営者の条件』 第2章より引用します。
よい工場は見た目には退屈である。混乱は予測され、対処の方法はルーティン化されている。そのため劇的なことは何も起こらない。
よくマネジメントされた組織は、日常はむしろ退屈な組織である。そのような組織では、真に劇的なことは、昨日の尻ぬぐいのための空騒ぎではない。それは、明日をつくるための意思決定である。
P.F.ドラッカー『経営者の条件』 p66より引用
大学を卒業して初めて入社した会社は、職場の特性もあるのですが、いつも大騒ぎで、怒号が飛び交っていました。
上司からは、灰皿を投げられたり、殴られたり・・・・・・
自分が悪いからしょうがないのです。そのときはそういうものだろうと思って、素直に反省をしていました。(いまそんなことをしたら、えらいことになります。)
しかし、自分が上司になってみると、大騒ぎなのは困りものです。職場がただ混乱しているだけです。
私が目指すのは・・・・・・ドラッカーのこれ「退屈な組織」です。
退屈なことがいいことであるという意味ではなくて、退屈になってしまうくらい、よい仕事がどんどん自然に流れていく組織をつくることです。
そうでないとしたら、ルールも基準もなしに、個々人の能力に頼り切った組織ということになります。
それはマネジメントの対極です。
参考文献:
『経営者の条件』 P.F.ドラッカー(著) 上田惇生(訳) (ダイヤモンド社)
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