利益が出るくらいの仕事
小宮一慶さんのご著書「ドラッカーが『マネジメント』でいちばん伝えたかったこと。」より引用いたします。
つまり、適正な事業活動を行っているという前提で、利益が出れば出るほど、その分、社会から評価されたことになり、利益が出ていなければ、事業自体がいまくいっていない、すなわち、社会から認められていないということになります。
だから、利益がでていることは大切なのです。出なければならないのです。
ただし、ここが肝心なのですが、利益を出すために仕事をしてはいけないのです。利益がでるくらいの仕事をするということです。
利益を出すために仕事をしている会社は、利益が仕事の目的になっている会社です。つまり、金儲けを目的にしている会社です。
「ドラッカーが『マネジメント』でいちばん伝えたかったこと。」50pより引用
利益を出すために仕事をするのではなく、利益がでるくらいのよい仕事をせよ、ということです。
小宮さんのセミナーに参加すると、必ず出てくる話です。
いままで何度もお聞きしています。はじめのうちはまあそういうことだろう、と軽く聞いていましたが、だんだんと理解が深まってきました。
お客さまは、もとめる商品やサービスを適正な価格でしっかりやってほしいとは考えておられますが、その企業が利益を出すかどうかには何の興味もないのです。
金儲けが目的だと公言する企業があったとしたら、お客さまはその企業を好きにはなれないでしょう。
私が社員から会社の目的を聞かれたときには、経営理念を教えます。
小宮さんは「良い仕事を目的に仕事をすることが大事だ」と述べています。
初めてお聞きしたときは、話がぐるぐる回っているような気がしました。
よい仕事を目的に仕事をする・・・・・・足元をしっかりと固めたいことです。
参考文献:「ドラッカーが『マネジメント』でいちばん伝えたかったこと。」 小宮一慶 (ダイヤモンド社)
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