上司に仕事をしやすくする

Hitoshi Yonezu

2012年10月02日 10:00

 週末はドラッカー読書会を運営するための勉強会に参加しておりました。

 そこで思い知らされたことは、私はまだまだドラッカーがわかっていない、ということです。勉強不足を感じました・・・・・・
 
 本当はこんなブログを書けるような立場でありませんが、自分の勉強のために書きます。

 ドラッカーの『明日を支配するもの』221pより引用します。

 上司に仕事をしやすくさせることは、部下のつとめである。そのためには、上司を観察し、彼らの強み、仕事の仕方、価値観を知るだけでよい。これこそまさに、上司をマネジメントするうえでの秘訣である。

               P.F.ドラッカー『明日を支配するもの』より引用


 一般社員は目の前のことに精一杯で、上司とは自分を監視し注意したり怒ったりする人と思っているのではないでしょうか。上司をどう使うか、どのように生かすかというところまでは考えが及んでいないと思います。

 ドラッカーは、部下は上司の強みを生かすべきだ、ということを繰り返し述べています。

 『経営者の条件』の127pには、ずばり次の文章があります。

 成果をあげるには、上司の強みを生かさなければならない。

                     『経営者の条件』より引用


 同じ本の31pでは次のような表現もしています。

 参考ブログ:「成果を上げるうえで」
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e1109568.html

 昔、私がある大企業に勤めていたとき、「同行させなさい」と繰り返し繰り返し要求する課長がいました。その方の場合は、強みを生かすというよりも、課でてっとり早く成果をあげたいという意味合いだったと思います。

 いま社長という立場にいるとよく分かります。

 社長という機能を上手に生かす人は、仕事を上手にすすめ、成果に結び付けやすい人だということです。

  


 参考文献:
 『明日を支配するもの』 P.F.ドラッカー(著) 上田惇生(訳) (ダイヤモンド社)
 

 『経営者の条件』 P.F.ドラッカー(著) 上田惇生(訳) (ダイヤモンド社)
 

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