成果をあげるうえで

Hitoshi Yonezu

2012年09月29日 10:00

 ドラッカーの『経営者の条件』第1章より引用します。

 通常、成果をあげるうえで最も重要な人間は直接の部下ではない。他の分野の人、組織図上では横の関係にある人である。あるいは上司である。それらの人と関わりをもち自らの貢献を利用してもらい成果に結びつけてもらわなければ、いかなる成果もあげられない。

               P.F.ドラッカー『経営者の条件』より引用


 上司や別の分野の人に自分の貢献を生かしてもらわなくては成果に結びつかないとドラッカーはいいます。

 仕事で成果を上げるために、ほとんどの人は、自分の努力と部下の働きばかりに期待をよせているのではないかと思います。
 
 自分のセクションに対してはとても細やかなのに他のセクションの仕事には興味がなかったり、自分には全く関係がないというような行動をとったり、むしろセクショナリズムで対抗しあったりするケースもあります。
  
 うまくいっている組織では、それぞれの部門が別の部門の進行状況を見ながら、手助けをしたり、コミュニケーションを取り合いながら、一つのプロジェクトを進めているのではないですか。助けてもらったり助けたりすることがあっていいでしょう。

 自分のできない分野をできる人に補完してもらわなくては成果は上がりません。

 仕事ができる人、成果を上げる人は、他の部門や上司を使うのが上手な人であるように思います。

  


 参考文献:
 『経営者の条件』 P.F.ドラッカー(著) 上田惇生(訳) (ダイヤモンド社)
 

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