非凡な成果をあげる普通の人
ドラッカーの『経営者の条件』終章より引用します。
もし、知識を必要とする地位には、聖人や詩人、あるいは一流の学者しかつけられないとしたならば、大規模組織などは存在の不可能なお笑い草になってしまう。
組織のニーズは、非凡な成果をあげることのできる普通の人によって満たされなければならない。これこそ成果をあげるエグゼクティブが応じるべきニーズである。
P.F.ドラッカー『経営者の条件』より引用
私も含めて世の中のほとんどの人は普通の人です。
普通の人を知識労働者にして、効果的に組織を運営していくのがエグゼクティブの役割だという訳です。
わたしたち中小企業の経営者は、優れた人材を採用したい、といいます。確かにそれはその通りです。
しかし、ほとんどの人が普通の人ですから、もっと効率がいいのは、普通の人を採用して一刻も早く効果的な仕事ができるようにして、非凡な成果をあげさせることです。
人材がいない、と他責にするのではなくて、普通の人に非凡な成果をあげさせていないところに自分の責任があると考え、反省すべきなのだと思います。
参考文献:
『経営者の条件』 P.F.ドラッカー(著) 上田惇生(訳) (ダイヤモンド社)
参考ブログ:
「属人的な問題か?組織の問題か?」
http://highlyeffective.naganoblog.jp/e999709.html
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