2月のビジネス読書会
今朝は第14回ビジネス読書会が開催されました。
塩尻市からの!初参加の方も含めて9名(うち女性3名)の方が参加されました。
課題図書は尾崎護さんの『経綸のとき 近代日本の財政を築いた逸材』です。
この本は江戸時代から明治時代にかけて今の財務省(大蔵省)の基礎をつくった三岡八郎(のちの由利公正)の生涯を描いた歴史小説です。
著者は元大蔵事務次官の尾崎護さんです。頭のよい方が書かれた本ですので、歴史上の出来事については説明が少ないですし、話の構成も複雑です。ある程度の知識をもっていることを前提にしていて、読者にやさしい本ではありません。
私は読書会で感想を共有する際のガイドとして以下の四つの課題をあげておきました。
1.ハッとした箇所とその理由
2.共感した箇所とその理由
3.納得できない箇所とその理由
4.ビジネスに活かせそうな箇所とその理由
この本を読むと幕末の政治経済の移り変わりがよく分かるのですが、読書会ではいまと幕末を重ねて考えている人が多かったです。
私は三岡八郎の出身である福井のすごさを感じました。当時の藩主松平春嶽もすばらしい人物でした。
あまり知られていませんが、福井に関わる人物が明治維新に果たした役割は大きいでしょう。福井という土地のもつ豊かさ、力強さを感じました。福井は住みやすいところとしても知られています。
昨年、初めて福井を訪問したときに、もはや新幹線の福井駅の基礎が出来てしまっているのには驚きました。路線の建設が決定する前です。
幕末と明治維新を知るためにいま読んでおきたい本です。
8時過ぎにはみなさん元気に出社されていきました。ありがとうございました。
次回のビジネス読書会は3月21日水曜日午前6時30分より、ささやにて行います。
課題図書は『希望のしくみ』 養老 孟司 アルボムッレ・スマナサーラ (宝島社)です。
初めての方のご参加お待ちしております。
参考:『経綸のとき 近代日本の財政を築いた逸材』 尾崎護 (文春文庫)
現在、古書でしか手に入らないようです。
参考ブログ:
「『経綸のとき 近代日本の財政を築いた逸材』を読んで」
http://highlyeffective.naganoblog.jp/e941613.html
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