第二回上田ビジネス読書会開催しました!

Hitoshi Yonezu

2011年02月16日 10:00

 第二回上田ビジネス読書会が、今朝ささやにて開催され、5人の方が参加されました。

 今月の課題図書は酒井穣著『あたらしい戦略の教科書』です。うれしいことに著者の酒井穣
さんから私に激励のメールを頂いておりました。

 この読書会の手順は、あらかじめ課題図書を読んできて、一人5分くらいで感想を述べます。そして、それぞれの感想に対して、自由に質問や意見を交わし合います。
 朝6時30分からの食事の後、7時から8時までの1時間で終了となります。

 『あたらしい戦略の教科書』について、今朝の読書会で出された感想や意見です。
 
 Oさん
 下から突き上げる戦略の話である。
 カーナビを戦略に例えたところが分かりやすかった。
 戦略の途中からの方向転換も大切である。
 無難になるのは一流の敵という言葉に共感した。
 この本に出てくるドライ情報とウェット情報を、自分でも効果的に使って、成果を上げた。

 Mさん
 戦略の実行という側面から書かれている。
 易しそうなこと、テクニック的なことが書かれているのだが、実際にはそれ以上のことが意図されている。
 情報の取り方が参考になった。
 スウィートスポットを強める戦略が出ていたが、その他にもいろいろな戦略はあるだろうと思った。
 戦略を文字化していく必要性を感じた。

 Tさん
 目的を設定し、その達成のために逆に現時点へ戻ってくるという発想が大切だ。
 議論を尽くしても結論が出ないことが多く、決断力の必要性を感じている。
 平均化と差別化は相対する概念である。
 シナリオがうまくいかなかった場合のバックアップを取っておくことの重要性を感じた。
 事業のキャッチコピーを考えておくことで、戦略実行の妥協がなくなると思う。

 Aさん
 フェラーリの競合は車ではないというエピソードから、昔は欲しかった車があったが、いまは画一化して欲しくなるような車がなくなってしまった。
 ハインリッヒの法則を考えると、クレームを大切にしなければならないと思う。
 何かできないことがあっても、簡単にトレードオフをして解決しないことだ。 
 社員を巻き込んでいくことの重要性を感じた。
 
 私
 現場に近い社員がボトムアップで戦略立案することを想定して書かれているが、中小企業では経営者も現場に近いから、同じ立場だと思った。
 戦略とは、現在地の移動に従って変わっていくものだから、決まったものと思わないことだ。
 戦略に同意できない人がいると、うまく進んでいかないし、組織は人だから人が変わらなければ、うまくいかない、ということにも同感だ。
 トップのお墨付きであるということを社内に知らしめておくことが大切だと思い、常に意識してきた。
 
 見方の違ういろいろな意見が出て大変参考になりました。議論をしていると1時間はあっという間です。朝ですので、少し足りないくらいでちょうどいいかもしれません。

 15人くらいまで増やしたいと思いますので、ご興味のある方は是非ご連絡ください。ご参加の皆さま、誠にありがとうございました。

 
 

関連記事