第51回 ビジネス読書会
今朝は第51回ビジネス読書会を開催しました。6名の方にご参加いただきました。
この時期にしてはひやりとして寒い朝でした。
6時30分より朝食です。メニューは、サラダ、リゾット、ゆで卵、デザート、OJ、ミルク、コーヒーでした。7時より読書会の開始です。
課題図書はSさんの選んでくださった鈴木博毅著『実践版 孫子の兵法』(ダイヤモンド社)です。『孫子の兵法』から重要な部分を抜粋して解説した本です。読みやすいですね。
以下のような感想が出されました。私のメモを掲げておきます。
孫子は人の名前だと思っていた。章立てだったので読みやすかった。
p103 500ドルでハリウッドの映画監督になれるか。正攻法だけでなくてアイデアを。
p116 詐欺師は小さな約束で心を開かせる。
p134 勝利の定義を変える。
日本は就職の方法が画一的で、道が限られている感じがする。欧米では人生の途中で進路変更するのも当たり前。日本人の成功も画一的、いろいろな形の成功があってよいのではないか。
p148 機会のない時間に機会に近づき掴む力を蓄えておく。
p168 作業に囚われずチャンスに目を開いておく。機会を生かす。
p200 人を動かす3つの舞台 統制力、勢い、態勢
質問 p182 消費者がほしいと思っているもの、時流に乗っているか、をどうやって見つけるか?
孫子の兵法は今まで読んだことがなかった。自分と同じことをやっているのに、相手のほうがなぜ成果が上がるのか?と考えていた。平時にどれだけ準備を積み重ねているかということではないか。負けそうだったら撤退することも検討する。負けるべくして負けた第二次世界大戦。シンガポールはリークアンユーは日本を悲観して亡くなった。現実的には行動しない人も多い。
質問 仕事のない時期にどういう準備をしていますか?
質問 ビジネスにおいて同業に勝つために見せかけの方法をとることはどうか?
どこを読んでもおっしゃる通りだと思う。
時間よりも機会を考える。企画する際に事前に考えておくことがない、または遅いと思う。がんばるときか、がんばらなくていいときか、を区別して考えるとよいと思った。
p229 攻撃には原則と創造性、防御には定石と忍耐
p231 別の価値観のなかでは成功が難しい。
質問 p44 失うものをイメージすると人は動く・・・よい解釈をするとどんな例があるのか?美しく逃げるにはどうしたらいいのか?逃げている最中も美しくあるには?
攻撃的な本だと感じた。個人の力よりも組織の力を伸ばす。
p87 孫武ならひとりの働きに過度の期待をかけない。
p208 上司は優れた舞台を作り上げる名プロデューサーであるべきだ。
失敗をしないようにしていくということについて。個人的にはこの考えは堅苦しい。トライ&エラーでよいのではないか。エラーをしても次につなげられればいいのではないか。撤退の決意は必要だ。
p63 勝ちやすきに勝つ。下位企業をたたき続けろ。
質問 弱い者いじめして勝つのはいかがなものか?
百戦全勝は善の善ではない。戦わずして勝つことだ。
自軍の血が流れない方法を選んでいる。もしかして孫武は戦うことが好きではないのではないか。百戦全勝でも百一戦目は負けることもある。自分も経験した。
時間効率と機会効率 時間の連鎖ではなく、機会の連鎖として人生をとらえる。
質問 勝算無きは戦わず。いつ勝負するか?
さすが『孫子の兵法』ですね。いろいろな感想が出ました。人数が少ないので時間が余ると思い、ほかの人に聞いてみたい質問も出してもらいましたが、答えるまでの時間はとれませんでした。
質問を挙げてもらうと、その方がどんなことに興味があるのか、どんな思考をされているのかということが分かります。また、自分ならその質問にどう答えるかという回路も働くのでなんだかよい感じです。これからも質問を活用したいと思いました。
6人でしたので、少ないかな~と思っていましたが、ゆっくり話せてよかったです。
よい一日をお過ごしください。ありがとうございます。
第51回ビジネス読書会課題図書:『実践版 孫子の兵法』 鈴木博毅著 (プレジデント社)
第52回ビジネス読書会は4月28日火曜日午前6時30分からです。ご参加ご希望の方は右欄の下方にある「オーナーへメール」からご連絡ください。歓迎します。
第52回ビジネス読書会課題図書:『先送りせずにすぐやる人に変わる方法』 佐々木正悟著(中経の文庫)
いままでの課題図書
平成23年
1月 『社長の教科書』 小宮一慶 (ダイヤモンド社)
2月 『あたらしい戦略の教科書』 酒井穣 (ディスカヴァー・トゥエンティワン)
3月 『挫折力』 富山和彦 (PHPビジネス新書)
4月 それぞれの好きな本の持ち寄り
5月 『あなたがいなくても勝手に稼ぐチームの作り方』 岡田充弘 (明日香出版社)
6月 『成長するものだけが生き残る』 上原春男 (サンマーク出版)
7月 『「原因」と「結果」の法則』 ジェームズ・アレン (サンマーク出版)
『君に成功を贈る』 中村天風 (日本経営合理化協会)の2冊
8月 『成功は一日で捨て去れ』 柳井正 (新潮社)
9月 『成功の法則92ヶ条』 三木谷浩史 (幻冬舎)
10月 『小倉昌男 経営学』 小倉昌男 (日経BP社)
11月 『はじめての課長の教科書』 酒井穣 (ディスカヴァー・トゥエンティワン)
12月 『道をひらく』 松下幸之助 (PHP研究所)
平成24年
1月 『人生の王道 西郷南洲の教えに学ぶ』 稲盛和夫 (日経BP社)
2月 『経綸のとき 近代日本の財政を築いた逸材』 尾崎護 (文春文庫)
3月 『希望のしくみ』 養老 孟司 アルボムッレ・スマナサーラ (宝島社)
4月 『その他大勢から抜け出す仕事術』 堀場雅夫 (知的生き方文庫)
5月 『夢を叶える夢を見た』 内館牧子 (幻冬舎文庫)
6月 『働く君に贈る25の言葉』 佐々木常夫 (WAVE出版)
7月 『置かれた場所で咲きなさい』 渡辺和子 (幻冬舎)
8月 『成毛眞のマーケティング辻説法』 成毛眞 (日本経済新聞社)
9月 『いのち輝くホスピタリティ』 望月智行 (文屋)
10月 『こうして会社を強くする』 稲盛和夫 (PHPビジネス新書)
11月 『元気と勇気が湧いてくる経済の考え方』 柳川範之 (日本経済新聞出版社)
12月 『こうして会社を強くする』(稲盛和夫著、PHPビジネス新書)
平成25年
1月 『君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?』
田村耕太郎 (マガジンハウス)
2月 『スモールイズビューティフル』 E・F・シューマッハー(著) (講談社学術文庫)
3月 『2022―これから10年、活躍できる人の条件』 神田昌典 (PHPビジネス新書)
4月 『自分の小さな「箱」から脱出する方法』アービンジャー・インスティテュート(著) (大和書房)
5月 『営業マンは断ることを覚えなさい』 石原明 (三笠書房 知的生き方文庫)
6月 『年収が10倍になる!魔法の自己紹介』 松野恵介 (フォレスト出版)
7月 『世界中で採用されているのに日本人だけが使っていない日本流の働き方』
原マサヒコ (扶桑社)
8月 『二十一世紀残る経営、消える経営』 大久保寛司 (中央公論新社)
9月 「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」
岩崎夏海 (ダイヤモンド社)
10月 『合理性を越えた先にイノベーションは生まれる』
金子智朗 (クロスメディア・パブリッシング)
11月 『ディズニーの魔法のおそうじ』 我孫子薫 (小学館101新書)
12月 『不格好経営 チームDeNAの挑戦』 南場智子 (日本経済新聞出版社)
平成26年
1月 『成長から成熟へ さよなら経済大国』 天野祐吉 (集英社新書)
2月 大雪のため休会
3月 『憂鬱でなければ、仕事じゃない』 見城徹 藤田晋 (講談社+α文庫)
4月 ビブリオバトル
5月 『顧客が熱狂するネット靴店 ザッポス伝説』 トニー・シェイ (ダイヤモンド社)
6月 『こころの処方箋』 河合隼雄 (新潮文庫)
7月 『ワークアンドライフ"アンバランス"の仕事力』田島弓子著(ディスカヴァートゥエンティワン)
8月 『嫌われる勇気』 岸見一郎 古賀史健 (ダイヤモンド社)
9月 『ザ・ビジョン』 ケン・ブランチャード (ダイヤモンド社)
10月 『超訳 論語と算盤』 渋沢栄一(著) 阿部正一郎(翻訳) (総合法令出版)
11月 『人生は勉強より「世渡り力」だ!』 岡野雅行(著) 青春出版社
12月 ビブリオバトル
平成27年
1月 『願いがかなう8つの習慣』 佐藤綾子著(ダイヤモンド社)
2月 『心配事の9割は起こらない』 枡野俊明著(三笠書房)
3月 『実践版 孫子の兵法』 鈴木博毅著 (プレジデント社)
4月 『先送りせずにすぐやる人に変わる方法』 佐々木正悟著(中経の文庫)
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