第45回 ビジネス読書会
今朝は第45回ビジネス読書会を開催しました。初参加の方お一人を含む10名の方にご参加いただきました。(うち女性は3名)
朝6時30分より朝食です。先週、信州大学繊維学部で行われた「若者向け創業セミナー」に行かれたが方が何名かおられて、そのことが話題にあがっていました。メニューは、サバの塩焼き、切り干し大根、豆腐と豚肉の煮物、ごはん、味噌汁、漬物、ミルク、OJ、コーヒーでした。7時より読書会の開始です。
課題図書はSさんの選んでくださったケン・ブランチャード著『ザ・ビジョン』(ダイヤモンド社)です。2004年初版発行の本です。
以下のような感想が出されました。私のメモを掲げておきます。
原題はフルスチームアヘッド・・・蒸気船がエンジン全開で前進する。それがビジョンだ。
死んでからどう思われるか、という考え方をしてみる。
個人のビジョンステートメントをもっている。自社でもミッションとビジョンをつくっているが、独りよがりで抽象的だ。所属する人が納得する内容にしたい。
p86 自分の価値観に従って行動しているときは、自分に誇りがもてる。自分は自らのミッションステートメントに従って行動している。
p98-99 まさしく、目をつぶればまざまざと思い浮かべられるような、鮮烈なイメージである。
p155 ビジョンを独り占めにしなかった。何千人もの人と話し合い、その意見に意見を傾けた。多くの人と会話をしながら納得しながら進んでいく。
p214 自分の葬儀でどんな弔辞を言ってもらいたいか。妻にどんな弔辞を言ってくれるか、聞いてみた。
イメージに向かって進んでいく。
p105 ライバルに勝つだけでなく、崇高なものがある。
何をしたいかがとても大切ではないか。それを社員全員で共有していることが強みになるだろう。
勉強することをやめると、人生がおかしくなる。
目的がしっかりしていることが重要だ。
久しぶりに読書をした。読書は気持ちが豊かになる。
p124 現実を見るのが一番大切だ。自分も信条をもってきたが、現実から目をそらすためのものだったからかもしれない。ショックを受けた。
ビジョンから目をそらさないこと。
できないと思わないで、まずははじめてみる。
一生勉強、一生謙虚でいたい。
部下が困っていたら手を差し伸べてあげるのがリーダーの姿。
p201 成功から意味へ はどういう風に理解したらいいでしょう?成功しないとモチベーションが保てないのではないか。
上司から方向性を明確にしなさいと言われる。
価値観を明確にしてビジョンにできるか。みんなを同じ方向にむける言葉が欲しいと思った。言葉として明確なものがほしい。
p204 だれもが同じ答えを言う。
我が家の目的は何か?
p213 お互い尊敬しあえるようなことを見つける。
ユーザーではなく非ユーザーに訴えかけることに気がついた。
小さな組織だと、お互いの好意がないと物事が進まない。
この本は読みやすいし好きだ。
経営理念をつくる前に読んでおけばよかった。社員さんと自分が共感できる言葉で書いた方がいい。
価値観と一致しないと行動にうつしずらくなるだろう。
p129 過去に学び、未来に備え、今を生きよ。
p203 ビジョンがその人の死後も生き続けることができるか?
人や社会の役に立っていることが幸せの最終的なところではないか。そのように実感できる仕事をしたい。
率直にいい本だ。もっと早く読んでいればよかったなあと思った。
坂本竜馬・・・日本を直したいというビジョン・・・それに向かってすぐに行動できた。
自分が最終的にどうなりたいかというイメージをもつ。
自分の理念さえ明確でない人が、多くの社員に理念を植え付けようとしても難しい。アフリカに靴を売る逸話。
社長になって悩んでいるときに出会った本。いままた岐路になり、思い出して読んでみた。単にモノを売るだけでなく、何かを届けなくてはいけないと思う。
p201の「『成功』から『意味』へ」について「よく分からない、成功をしなければモチベーションが上がらないのではないか?」という投げかけがありました。
そこでSさんがよい回答をしてくれましたが、私も同じように感じました。お金持ちになることが成功だという価値観は、テレビなどのマスコミが刷り込んでいる古い価値観のように思います。お金持ちの住まいや生活ぶりをおもしろがって見るのもそのことを助長していますが、日本のためになっているとは思えません。
数値を達成するよりも、人のためになっているという実感のほうが確かな自信につながるように考えます。
さわやかで気持ちのよい朝でした。この時期の信州はとても過ごしやすいです。松茸も出ていますから、東京や都会に住んでおられる方は遊びにお越しください。
ありがとうございます。
第45回ビジネス読書会課題図書:
『ザ・ビジョン』 ケン・ブランチャード(著) 田辺希久子(訳)
次回(第46回)は10月28日火曜日6時30分より開催します。初めての方もぜひご連絡ください。
第46回ビジネス読書会課題図書:
『超訳 論語と算盤』 渋沢栄一(著) 阿部正一郎(翻訳) (総合法令出版)
いままでの課題図書
平成23年
1月 『社長の教科書』 小宮一慶 (ダイヤモンド社)
2月 『あたらしい戦略の教科書』 酒井穣 (ディスカヴァー・トゥエンティワン)
3月 『挫折力』 富山和彦 (PHPビジネス新書)
4月 それぞれの好きな本の持ち寄り
5月 『あなたがいなくても勝手に稼ぐチームの作り方』 岡田充弘 (明日香出版社)
6月 『成長するものだけが生き残る』 上原春男 (サンマーク出版)
7月 『「原因」と「結果」の法則』 ジェームズ・アレン (サンマーク出版)
『君に成功を贈る』 中村天風 (日本経営合理化協会)の2冊
8月 『成功は一日で捨て去れ』 柳井正 (新潮社)
9月 『成功の法則92ヶ条』 三木谷浩史 (幻冬舎)
10月 『小倉昌男 経営学』 小倉昌男 (日経BP社)
11月 『はじめての課長の教科書』 酒井穣 (ディスカヴァー・トゥエンティワン)
12月 『道をひらく』 松下幸之助 (PHP研究所)
平成24年
1月 『人生の王道 西郷南洲の教えに学ぶ』 稲盛和夫 (日経BP社)
2月 『経綸のとき 近代日本の財政を築いた逸材』 尾崎護 (文春文庫)
3月 『希望のしくみ』 養老 孟司 アルボムッレ・スマナサーラ (宝島社)
4月 『その他大勢から抜け出す仕事術』 堀場雅夫 (知的生き方文庫)
5月 『夢を叶える夢を見た』 内館牧子 (幻冬舎文庫)
6月 『働く君に贈る25の言葉』 佐々木常夫 (WAVE出版)
7月 『置かれた場所で咲きなさい』 渡辺和子 (幻冬舎)
8月 『成毛眞のマーケティング辻説法』 成毛眞 (日本経済新聞社)
9月 『いのち輝くホスピタリティ』 望月智行 (文屋)
10月 『こうして会社を強くする』 稲盛和夫 (PHPビジネス新書)
11月 『元気と勇気が湧いてくる経済の考え方』 柳川範之 (日本経済新聞出版社)
12月 『こうして会社を強くする』(稲盛和夫著、PHPビジネス新書)
平成25年
1月 『君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?』
田村耕太郎 (マガジンハウス)
2月 『スモールイズビューティフル』 E・F・シューマッハー(著) (講談社学術文庫)
3月 『2022―これから10年、活躍できる人の条件』 神田昌典 (PHPビジネス新書)
4月 『自分の小さな「箱」から脱出する方法』アービンジャー・インスティテュート(著) (大和書房)
5月 『営業マンは断ることを覚えなさい』 石原明 (三笠書房 知的生き方文庫)
6月 『年収が10倍になる!魔法の自己紹介』 松野恵介 (フォレスト出版)
7月 『世界中で採用されているのに日本人だけが使っていない日本流の働き方』
原マサヒコ (扶桑社)
8月 『二十一世紀残る経営、消える経営』 大久保寛司 (中央公論新社)
9月 「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」
岩崎夏海 (ダイヤモンド社)
10月 『合理性を越えた先にイノベーションは生まれる』
金子智朗 (クロスメディア・パブリッシング)
11月 『ディズニーの魔法のおそうじ』 我孫子薫 (小学館101新書)
12月 『不格好経営 チームDeNAの挑戦』 南場智子 (日本経済新聞出版社)
平成26年
1月 『成長から成熟へ さよなら経済大国』 天野祐吉 (集英社新書)
2月 大雪のため休会
3月 『憂鬱でなければ、仕事じゃない』 見城徹 藤田晋 (講談社+α文庫)
4月 ビブリオバトル
5月 『顧客が熱狂するネット靴店 ザッポス伝説』 トニー・シェイ (ダイヤモンド社)
6月 『こころの処方箋』 河合隼雄 (新潮文庫)
7月 『ワークアンドライフ"アンバランス"の仕事力』田島弓子著(ディスカヴァートゥエンティワン)
8月 『嫌われる勇気』 岸見一郎 古賀史健 (ダイヤモンド社)
9月 『ザ・ビジョン』 ケン・ブランチャード (ダイヤモンド社)
10月 『超訳 論語と算盤』 渋沢栄一(著) 阿部正一郎(翻訳) (総合法令出版)
関連記事