第35回 ビジネス読書会

Hitoshi Yonezu

2013年11月26日 10:00

 今朝は第35回ビジネス読書会を開催しました。6時前の上田市はもやがかかっていました。8名の方にご参加いただきました。 

 朝食のメニューは、鮭の塩焼き、炊き合わせ、山芋の千切り、ごはん、みそ汁、つけもの、フルーツ、ミルク、OJ、コーヒーでした。

 課題図書は我孫子薫さんのご著書『ディズニーの魔法のおそうじ』(小学館101新書)でした。Eさんが選んでくださいました。

 以下のような感想が出されました。

 ディズニーランドの目的はゲストの安全のため。人のためにやる。
 以前会社で掃除を徹底的に行ったことがある。そのときは自分のためにやってしまっていた。
 掃除の人もお客さまとコミュニケーションをとっているところがすごい。
 どうしたら、これを自社に適用できるか?と考えた。徹底することに近道はない。何のために?誰のために?を明確にする。スタッフ全員が同じ目的をもって同じ方向に進む。

 おそうじの会に参加したことがある。裸足、素手でトイレを掃除した。2時間くらいかけて徹底的に掃除をした。便器に頬ずりしたくなるまでやった。
 初期のころのディズニーはごみを落とすとすぐに取りに来るので、少し嫌な感じがすることもあった。
 利益のために掃除をしても、それは透けて見えてしまうだろう。

 結婚してからディズニーランドには何度か行った。子供や妻は何度でも行きたいという。仕事としてやらされているという感じの人には出会ったことがない。
 一人ひとりの方におもてなしの心がある。そのベースにあるのが理念である。ゲストに満足を与えることを最優先にしている。
 チャックさんがディズニーランドの掃除の核になった。核になる人がいるのは大切だ。
 
 会社のトイレ掃除をしている。トイレをホッとできる空間にしたいと思ってやっている。トイレに話しかけながら掃除をしている。昼間もチェックをするようにしたい。 
 何のためにやっているのかを突き詰めたい。
 大久保寛司のご著書『二十一世紀 残る経営、消える経営』の経営品質の考え方に似ていると感じた。

 p197 いつもきれいであることが大きな価値になる。
 いつも○○なら大きな価値になる。自分の会社でも○○を見つけたい。
 PDCAのサイクルでモニタリングすることが大切。
 やるからには心をこめて徹底的にやる。
 いつもきれいである・・・汚れる前にきれいにする、アトラクションをつくるときにメンテナンスを考えてある。10年、20年先を見ている。

 30年前は嫌われていた職種を誇りのもてる職種につくりあげたのがすごいことだ。
 優先順位をもってやってきたことがわかる。
 満足では足りなくて、幸福感をもっていただく。
 お客さまのところへいくときに服装や靴下にも配慮したいと感じた。
 一般的にトイレの使い方が悪い人が多い。その中でも手洗いの周りを拭いている人がいて素晴らしいと思った。

 家族がディズニーランドが大好き。
 自分も洗面台の周りを拭くようにしている。
 マニュアルが絶対ではない。大震災のときの対応が素晴らしかった。
 ミラコスタからは掃除の風景が見えるそうだ。一度は行ってみたい。


 ある参加者の方が本書に書いてあった「いつもきれいであることが大きな価値になる」の「きれい」を自社に置き換えて「いつも○○であることが大きな価値である」の○○を探したい、という感想をあげてくださいました。

 残った時間で、ワークとして、自社の場合の○○は何か?を考えていただきました。

 いつも、笑顔あふれる家庭をつくるという気持ちでいることが、大きな価値になる。

 いつも、即応することが 大きな価値になる。

 いつも 迅速対応ができれば、大きな価値になる。

 いつも、お客さまと地域の発展に奉仕する姿でいることが、大きな価値になる。

 いつも、純粋な情熱をもって仕事の目的を考えて対応していることが、大きな価値になる。

 いつも、楽しい暮らしのイメージが広がるお店であることが、大きな価値になる。

 いつも、拙くとも早い行動ができることが、大きな価値になる。

 いつも、お客さまのことを知り、つながることができれば、大きな価値になる。


 それぞれどんな会社なのか想像できますか?

 みなさま元気に出社されていきました。よい一日をお過ごしください。

 次回は12月18日18時30分より開催します。忘年会も行います。課題図書は南場智子著『不格好経営』(日本経済新聞出版社)です。

 ありがとうございます。
 
  


 
 いままでの課題図書
 平成23年
 1月 『社長の教科書』 小宮一慶 (ダイヤモンド社)
 2月 『あたらしい戦略の教科書』 酒井穣 (ディスカヴァー・トゥエンティワン)
 3月 『挫折力』 富山和彦 (PHPビジネス新書)
 4月 それぞれの好きな本の持ち寄り
 5月 『あなたがいなくても勝手に稼ぐチームの作り方』 岡田充弘 (明日香出版社)
 6月 『成長するものだけが生き残る』 上原春男 (サンマーク出版)
 7月 『「原因」と「結果」の法則』 ジェームズ・アレン (サンマーク出版)
      『君に成功を贈る』 中村天風 (日本経営合理化協会)の2冊
 8月 『成功は一日で捨て去れ』 柳井正 (新潮社)
 9月 『成功の法則92ヶ条』 三木谷浩史 (幻冬舎)
 10月 『小倉昌男 経営学』 小倉昌男 (日経BP社)
 11月 『はじめての課長の教科書』 酒井穣 (ディスカヴァー・トゥエンティワン)
 12月 『道をひらく』 松下幸之助 (PHP研究所)
 平成24年
 1月 『人生の王道 西郷南洲の教えに学ぶ』 稲盛和夫 (日経BP社)
 2月 『経綸のとき 近代日本の財政を築いた逸材』 尾崎護 (文春文庫)
 3月 『希望のしくみ』 養老 孟司  アルボムッレ・スマナサーラ (宝島社)
 4月 『その他大勢から抜け出す仕事術』 堀場雅夫 (知的生き方文庫)
 5月 『夢を叶える夢を見た』 内館牧子 (幻冬舎文庫)
 6月 『働く君に贈る25の言葉』 佐々木常夫 (WAVE出版)
 7月 『置かれた場所で咲きなさい』 渡辺和子 (幻冬舎)
 8月 『成毛眞のマーケティング辻説法』 成毛眞 (日本経済新聞社)
 9月 『いのち輝くホスピタリティ』 望月智行 (文屋) 
 10月 『こうして会社を強くする』 稲盛和夫 (PHPビジネス新書)
 11月 『元気と勇気が湧いてくる経済の考え方』 柳川範之 (日本経済新聞出版社)
 12月 『こうして会社を強くする』(稲盛和夫著、PHPビジネス新書)
 平成25年
 1月 『君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?』
                田村耕太郎 (マガジンハウス)
 2月 『スモールイズビューティフル』 E・F・シューマッハー(著) (講談社学術文庫)
 3月 『2022―これから10年、活躍できる人の条件』 神田昌典 (PHPビジネス新書)
 4月 『自分の小さな「箱」から脱出する方法』アービンジャー・インスティテュート(著) (大和書房)
 5月 『営業マンは断ることを覚えなさい』 石原明 (三笠書房 知的生き方文庫)
 6月 『年収が10倍になる!魔法の自己紹介』 松野恵介 (フォレスト出版)
 7月 『世界中で採用されているのに日本人だけが使っていない日本流の働き方』
               原マサヒコ (扶桑社)
 8月 『二十一世紀残る経営、消える経営』 大久保寛司 (中央公論新社)
 9月 「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」
               岩崎夏海 (ダイヤモンド社)
 10月 『合理性を越えた先にイノベーションは生まれる』
               金子智朗 (クロスメディア・パブリッシング)
 11月 『ディズニーの魔法のおそうじ』 我孫子薫 (小学館101新書)
 12月 『不格好経営 チームDeNAの挑戦』 南場智子 (日本経済新聞出版社)


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