第34回 ビジネス読書会

Hitoshi Yonezu

2013年10月29日 10:00

 今朝は第34回ビジネス読書会を開催しました。8名の方にご参加いただきました。 

 朝食のメニューは、ソーセージ、ベーコン、スクランブルエッグ、サラダ、トマトスープ、サラダ、パン、デザート、OJ、コーヒーでした。

 課題図書は金子智朗さんのご著書『合理性を超えた先にイノベーションは生まれる』(クロスメディア・パブリッシング)でした。Sさんが選んでくださいました。

 以下のような感想が出されました。

 p47 考えるときは合理的に、行動するときには、時にはその合理性を超えた行動を。正しいから人を動くわけではない。
 p58 平均という考え方自体は数学的に合理性をもつ。平均的なものが人を惹きつけるかといえば、それはまた別の問題なのである。
 
 アメーバ経営について

 p251 想像力を働かせて考えてほしい。物事を分解したり結合させてみたりする力が必要だ。

 前の方と後ろの方はおもしろかった。
 全体最適の考え方ができると強い。
 それぞれが自立して自分が経営するということを考えられるようになると強い。
 直感はすごい。コンピューターでは読み取れない力だ。
 スティーブ・ジョブスの事例 同僚にしたくはないがすごい人だ。
 文系・理系の交差点によいものがある。
 p252 サラリーマンは勉強しなさすぎる。読書も読むだけではだめで、実践して初めて意味がある。

 グローバルビジネスパーソンが大切にする義理・人情
 p221 曖昧であることの強み
 日本人が強みとする暗黙知、すり合わせの技術
 p157 原動力となった熱き「思い」・・・やりたいことを常に心に刻んでおくこと。
 何をやりたいかが最近うすくなっているように思っている。「何」がはっきりしないと、イノベーションができなくなる、自分の答えを見つけることができなくなるのではないか。
 
 題名が直球だ。
 手法が画一化されていると、新しい商品が出ない。
 p137 あくまでも顧客の視点にたち、顧客の満足度を高めようとしている。

 自立している人か、それ以外の人・・・意志と覚悟の問題
 中国においても日本的な手法が成功している。

 合理性を超えるためには、合理性を踏まえた上で超える。

 中間部分はやや難しいと感じた。

 会社はある程度独裁的な面が必要だ。全員の意見を聞くと平均的な無難な意見になってしまう。
 効率性・・・だれにとっての効率性か?最初は非効率と思われても、やがてその便利さが分かってもらえる。お客さまの視点を持たなくてはならない。

 損して得をとる・・・義理・人情は大切だ。
 ある程度余裕ができる利益は必要だ。それがよい発想につながる。
 人はワクワクすることが好き。楽しさがないと発想ができない。

 題名からして難しい感じがした。
 合理性を踏まえた上で合理性を超えていくこと。

 平均点の話は面白かった。

 日本人は答えを求めたがる。いろいろな答えがあっていいはずだ。答えを考えて悩んでいる状態が大切だ。
 仕事の上で努力をしないと正しい直感は出ないだろう。

 著者に反骨心のようなものを感じた。
 割安プランの意味・・・部分最適と全体最適の考え方
 p124 ヤマト運輸の事例・・・個人宅配ビジネスの開始について、幹部は反対したが労組が協力してくれた。
 p170 ソフトバンクは無理をしてきたが、それだからこそ今があるのではないか。

 p206 誰にとっての効率性か? イノベーションはお客さまの価値をベースにしなくてはならないのではないか。
 ドラッカーの『マネジメント』 p266に書いてあることに納得した。イノベーションの意味 外の成果への影響 価値への取り組み
 イノベーションを起こすには管理的な組織から独立させなければならない。


 全員がこの本の考え方に納得されていました。真ん中部分に書いてあった財務の話などは難しいと感じられた方もおられたようです。

 うす曇りの下、みなさま元気に出社されていきました。よい一日をお過ごしください。

 ありがとうございます。
 
  


 参考ブログ;『合理性を超えた先にイノベーションは生まれる』を読んで
 http://highlyeffective.naganoblog.jp/e1357452.html

 第34回 ビジネス読書会 課題図書:
 『合理性を超えた先にイノベーションは生まれる』 金子智朗 (クロスメディア・パブリッシング)
 
 第35回 ビジネス読書会 課題図書:
 『ディズニーの魔法のおそうじ』 我孫子薫 (小学館101新書)

 いままでの課題図書
 平成23年
 1月 『社長の教科書』 小宮一慶 (ダイヤモンド社)
 2月 『あたらしい戦略の教科書』 酒井穣 (ディスカヴァー・トゥエンティワン)
 3月 『挫折力』 富山和彦 (PHPビジネス新書)
 4月 それぞれの好きな本の持ち寄り
 5月 『あなたがいなくても勝手に稼ぐチームの作り方』 岡田充弘 (明日香出版社)
 6月 『成長するものだけが生き残る』 上原春男 (サンマーク出版)
 7月 『「原因」と「結果」の法則』 ジェームズ・アレン (サンマーク出版)
      『君に成功を贈る』 中村天風 (日本経営合理化協会)の2冊
 8月 『成功は一日で捨て去れ』 柳井正 (新潮社)
 9月 『成功の法則92ヶ条』 三木谷浩史 (幻冬舎)
 10月 『小倉昌男 経営学』 小倉昌男 (日経BP社)
 11月 『はじめての課長の教科書』 酒井穣 (ディスカヴァー・トゥエンティワン)
 12月 『道をひらく』 松下幸之助 (PHP研究所)
 平成24年
 1月 『人生の王道 西郷南洲の教えに学ぶ』 稲盛和夫 (日経BP社)
 2月 『経綸のとき 近代日本の財政を築いた逸材』 尾崎護 (文春文庫)
 3月 『希望のしくみ』 養老 孟司  アルボムッレ・スマナサーラ (宝島社)
 4月 『その他大勢から抜け出す仕事術』 堀場雅夫 (知的生き方文庫)
 5月 『夢を叶える夢を見た』 内館牧子 (幻冬舎文庫)
 6月 『働く君に贈る25の言葉』 佐々木常夫 (WAVE出版)
 7月 『置かれた場所で咲きなさい』 渡辺和子 (幻冬舎)
 8月 『成毛眞のマーケティング辻説法』 成毛眞 (日本経済新聞社)
 9月 『いのち輝くホスピタリティ』 望月智行 (文屋) 
 10月 『こうして会社を強くする』 稲盛和夫 (PHPビジネス新書)
 11月 『元気と勇気が湧いてくる経済の考え方』 柳川範之 (日本経済新聞出版社)
 12月 『こうして会社を強くする』(稲盛和夫著、PHPビジネス新書)
 平成25年
 1月 『君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?』
                田村耕太郎 (マガジンハウス)
 2月 『スモールイズビューティフル』 E・F・シューマッハー(著) (講談社学術文庫)
 3月 『2022―これから10年、活躍できる人の条件』 神田昌典 (PHPビジネス新書)
 4月 『自分の小さな「箱」から脱出する方法』アービンジャー・インスティテュート(著) (大和書房)
 5月 『営業マンは断ることを覚えなさい』 石原明 (三笠書房 知的生き方文庫)
 6月 『年収が10倍になる!魔法の自己紹介』 松野恵介 (フォレスト出版)
 7月 『世界中で採用されているのに日本人だけが使っていない日本流の働き方』
               原マサヒコ (扶桑社)
 8月 『二十一世紀残る経営、消える経営』 大久保寛司 (中央公論新社)
 9月 「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」
               岩崎夏海 (ダイヤモンド社)
 10月 『合理性を越えた先にイノベーションは生まれる』
               金子智朗 (クロスメディア・パブリッシング)
 11月 『ディズニーの魔法のおそうじ』 我孫子薫 (小学館101新書)


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