2回目のマネジメント読書会

Hitoshi Yonezu

2012年11月06日 10:00

 今朝は6時30分より第2回マネジメント読書会を開催しました。

 まず30分で楽しくおいしい食事を召し上がっていただき、7時から8時までが読書会です。
 今日のメニューは、御飯、みそ汁、納豆、味付け海苔、焼き魚、エノキ玉子、きんぴらごぼう、漬物、フルーツ、グレープフルーツジュース、牛乳、フルーツ、コーヒーでした。

 ビジネス読書会は既に23回開催していますが、こちらは始めたばかりです。

 マネジメント読書会は、課題図書を経営、マネジメントの分野に絞っています。しばらく助走をしたらP.F.ドラッカーの著作を読みたいと思っています。

 あらかじめ課題図書を読了し気になったところに印をつけてきていただき、感想や意見を共有する会です。

 ビジネス読書会、マネジメント読書会それぞれが月に1回ずつ開催されますので、一度登録された会員は、どちらでも好きな会にご参加いただけます。

 今日の参加者は9人で、うちお一人は製造業にお勤めの初参加の方でした。9人ですと1時間の間にぎりぎり二回転することができます。

 本日の課題図書は小宮一慶さんの『ドラッカーが「マネジメント」でいちばん伝えたかったこと。』です。
 
 この本はさらっと読むことはできますが、しっかり読んでいくと深い本です。

 次のような感想が出てきました。
 
 ドラッカーに関する本は初めてだった。新しい発見があった。本の量に比べて内容は深かった。読み込まないと理解できない。

 自分は内容を理解していても実行がともなっていない。外部からの視点を考えていない。事業の定義を考え直したい。もう一度よく理解をして自分の問題に置き換えたい。
 
 48p 利益について。自分は企業は利益を出すためのものと思っている。顧客の創造の結果として利益がでる。自分では利益が目的でも私利私欲ではないと思っている。いい製品をつくることが顧客のためになる。

 ドラッカーは読みずらい。生業と企業の違いは何か。お客様のことを考えずに自分の思いだけで仕事をしていたことがあった。年々お客が減っている。その中で顧客をつくっていかねばならない。

 ドラッカーは堅いイメージだがこの本は実例が入っていて読みやすい。利益はよい仕事をした結果にすぎない。顧客の創造。自分の強みを作り出す。経営は人を幸せにする道具である。

 『経営者の条件』と『非営利組織の経営』を読んだことがある。利益についての考え方、49p利益は成果の判定基準である。55p利益とは未来の費用、事業を続けるための費用である。自分は実行が伴っていない。社内のコミュニケーションに悩んでいる。

 『マネジメント』は何回か読んだことがある。自分の仕事とのギャップがある。18pマネジメント三つの役割。特有の使命を果たす。自分にしかできないことはなんだろうか?と考えてしまう。40p真のマーケティングは顧客からスタートする。

 ドラッカーの『マネジメント』は読んだが、よく理解ができていない。いろいろ書かれているが、現実には収益を優先させている。もっと読み進めれば理解ができるかなと思っている。48p利潤動機には意味がない。利益を出すために仕事をしてはいけない。73p事業の定義は目的、使命が重要ということ、スタッフにも理解してほしい。

 目標は数字が先ではない。目標の上に会社の目的がある。独自の価値を明確にする。仕事と労働を分けて考える。
マネジャーとトップマネジメントの仕事は違う。トップは目的を考え、意思決定をする。234p下の仕事に逃げ込むな。

 自分がマネジャーでありトップでありスタッフである。自分は生業の分野を出ていない。家族の幸せだけが目標だけになっている。前の会社では利益を上げることが目標だった。
 
 213p一人一人が生き生きと働くためには目標管理が必要である。お客さんが何をしたら喜ぶかを前提に考えなくてはいけない。クレームをあげてくださる顧客は本当は製品を気に入っている。解決は短ければ短いほどうれしいだろう。そうなるとお客も自分もうれしい。同じクレームを二度と起こさないようにクレームを次の製品に落とし込みたい。

 197p労働と仕事の違い。210p組織がなす最悪のことはエリートを育成すべく他の者を放っておくことである。135pバランスをとるのが経営の醍醐味。第4章の内容を就職を考えている学生に伝えたい。
 
 197p労働と仕事の違い。142p目標設定において中心となるのはマーケティングとイノベーションである。145p目標は組織への貢献によって規定しなくてはならない。この意識をもっていると強い会社になるだろう。凡人を非凡にする。

 213pマネジャー教育には長年読み継がれてきた本を読むことがよい。簡単ではないがやってみたい。対顧客のことを考えるよりも組織内のことでとまどっている社員がいる。223p真摯さについて。真摯さを失わなければ周りの人もついてきてくれるだろう。これに反しないようにしたい。マネジャーの資質。

 158p目標に具体的に落とす。172p良質な人材と資金。179pマネジメントの質の違い。202p仕事を生産的なものにする四つのポイント。人を有機的に成果に結び付けたい。基本的な作業を明らかにしたい。219p組織の焦点は問題ではなく成果にあわせる。
 
 146pマーケティングについて。シェアについて悩んでいる。150p最大ではなく最適を目指す。194p仕事と労働は違う。213p一人一人が生き生きと働く。外国人には意義を教えないと目標をしか見ない。


 今日はみなさんの意見が白熱して大急ぎで順番を回しました。これも頭の体操だと思います。

 人数が増えても効果的に読書会ができる方法を考えていますので人数が増えても大丈夫です。マネジメント読書会にはまだ空席がありますよ。

 私は東京で開催される読書会にも参加していますが、全国各地からさまざまなバックグラウンドの方が意欲的に集まっておられます。

 人生の大部分を占める仕事をもっと効果的に、もっと楽しく、もっと効率的にして、世の中のお役に立つために、読書を通じて学びましょう!しかも信州から。

 ご興味を覚えた方はぜひ一度参加してください。歓迎します。

  



 参考文献:『ドラッカーが「マネジメント」でいちばん伝えたかったこと。』 小宮一慶 (ダイヤモンド社)
  

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