経営者に必要な道具

2018年12月03日

 年の瀬もいよいよ押し迫り、みなさまお忙しくお過ごしのことと存じます。

 日頃は大変お世話になっております。誠にありがとうございます。

 さて、私は社内で社員やパートナーに向かって話をする機会がよくありますが、なかなかうまく話すことができず、そのたびごとに「話が下手だなー」と反省しております。
 ドラッカーは、経営者の表現力について次のように述べています。

 経営管理者は、情報という特有の道具をもつ。経営管理者は人を操ろうとしてはならない。一人ひとりの仕事について、動機づけし、指導し、組織しなければならない。そのための唯一の道具が、話す言葉であり、書く言葉であり、数字の言葉である。経営管理者の仕事の成果は、たとえそれがエンジニアリング、経理、販売のいずれであろうとも、聞き、読み、話し、書く能力にかかっている。
  
                 『現代の経営(下)』 p217より引用 

 
 話す言葉だけでなく、書く言葉も重要だということですが、私の書く能力はせいぜいこのブログの文章程度で、あまりうまくなっている気がしません。

 経営管理者は言葉を知る必要がある。言葉とは何であり、何を意味するものであるかを知らなければならない。そしておそらく何よりも、人に与えられた最も貴重な能力としての言葉を尊重することを学ばなければならない。知識を愛することへと引き寄せる術としての言葉の意味を理解しなければならない。経営管理者は、話し言葉や書き言葉によって人を動機づける能力がなければ成功しえない。

                 『現代の経営(下)』 p218より引用


 まず、根本として自分の底を流れる信念があることです。そして、自分の考えを熱意をもって話すことができ、聞き手がその考えを理解し納得してくれたとき、話し手としてうまくいったと感じることができるでしょう。また、書いた文章に対して意図した内容の感想をもらえたときに、よく書けたと思えるでしょう。
 私にはまだまだですが、そんな状態を思い描きながら修練を続けています。いままで経済や経営に関する本をたくさん読んできましたが、最近はあえて小説を読むようにしています。論理的な正解からは導き出せない経営という巨人の全体像に少しでも近づくために、小説から響いてくる言葉をつかみ取ろうとしています。

 今年も一年間大変お世話になりました。心より御礼を申し上げます。どうぞよい年をお迎えください。

 参考文献:
 『現代の経営(下)』 P.F.ドラッカー (ダイヤモンド社)
 

  

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